子どもの教育費がかかり、夫婦ともに40代ですが貯蓄が「50万円」しかありません。子育て世代はどのくらいお金をためているのでしょうか?
「子育て中は教育費などがかかるため、思うように貯蓄額が増えない」とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。例えば夫婦ともに40代で貯蓄が50万円しかない場合、周囲の子育て世代と比較して、どのくらい差があるのか気になるところです。 そこで今回は、子育て世代の貯蓄事情について調べました。年代別・収入別の平均貯蓄額や、貯蓄を増やすための方法もご紹介しますので参考にしてください。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
子育て世代の貯蓄事情
厚生労働省の「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」によると、児童のいる世帯の貯蓄有無の割合は、「ある」が85.5%で、「ない」が9.2%でした。1世帯あたりの平均貯蓄額は、1029万2000円となっています。貯蓄額ごとの割合は、以下の通りです。 ・50万円未満:3.5% ・50万~100万円未満:3.8% ・100万~500万円未満:25.1% ・500万~1000万円未満:20.5% ・1000万~2000万円未満:15.8% ・2000万~3000万円未満:5.7% ・3000万円以上:7.3% ・貯蓄額不詳:3.8% ・貯蓄の有無不詳:5.3% 一方、1世帯あたりの平均借入金額は1185万1000円で、平均貯蓄額を上回っていることも分かりました。そのため、貯蓄額が50万円だとしても借り入れがない場合は、一般的な子育て世帯よりも貯蓄がある方だと考えられるかもしれません。
年代別・収入別の平均貯蓄額
金融広報中央委員会「知るぽると」の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」から、年代別・収入別の平均貯蓄額を参考にできます。一般的に子育て世代にあてはまる、20代から50代までの年代別平均貯蓄額(カッコ内は中央値)は、以下の通りです。 ・20代:214万円(44万円) ・30代:526万円(200万円) ・40代:825万円(250万円) ・50代:1253万円(350万円) また、40代の世帯を収入額ごとに分類し、平均貯蓄額と中央値を表1にまとめました。