省エネ性能50%以上優れる…パナソニック、米国で住宅向け全館空調システム参入
パナソニックは8日、米国で住宅向け全館空調システムを販売すると発表した。同システムはルームエアコンと熱交換気ユニット、搬送ファンで構成する。米国では家中に張り巡らせたダクトを通じて部屋に冷温風を送る全館空調が一般的だが、パナソニックの方式は省エネルギー性能が従来より50%以上優れるという。22日にテキサス州ヒューストンに展示施設を開き、コンセプトなどを紹介する。設計事務所など向けに提案する。 【写真】パナソニックHDの全館空調システム「オアシス」 パナソニック社内分社の空質空調社が空調システム「OASYS(オアシス)」を発売した。米国で一般的な全館空調は、ダクトの形状や長さが部屋ごとに異なり、均一な送風が難しい。温度のムラなどの課題がある。 オアシスは冷温風を多数の搬送ファンからダクトを通じて送風。吹き出し口からの吹き出し温度と室内温度の差を小さくして、温度や湿度を一定に保つ。 パナソニックホールディングス(HD)が米テクノロジー見本市「CES」の自社ブースでオアシス関連の展示も行った。