テレビでは拝めない横浜流星の“ただならぬ色気”とは? 配信ドラマ『わかっていても』評価&解説レビュー
横浜流星主演のABEMAオリジナル連続ドラマ『わかっていても the shapes of love』がABEMA及びNetflixにて配信中だ。鎌倉にある美術大学を舞台に繰り広げられる珠玉のラブストーリー。物語と主演を務める横浜の魅力を解説する。(文・小林久乃)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】 【写真】横浜流星の“ただならぬ色気”とは? 貴重な未公開カットはこちら。ドラマ『わかっていても the shapes of love』劇中カット一覧
横浜流星3年ぶりとなるラブストーリー
主演・横浜流星『わかっていても the shapes of love』(ABEMA、Netflix)の配信が始まった。今回は12月9日(月)に配信された第1話~3話に関する感想を綴る。 “美大の彫刻学科で助手として働く美羽(みう/南沙良)は、恋人に振られ、芸術に確固たる目標も見出せず、平凡な日々を過ごす。そんな最中に出会ったのが芸術家の香坂漣(こうさか・れん)。彼の周りにはいつも女性の存在がちらついていて、何を考えているのか分からないミステリアスな存在。傷つくかもしれないと”わかっていても“も、つい惹かれてしまう美羽。ふたりは運命的なのか同じ大学で働くようになる” 3話までを見て第一声として挙げたいのが「こんな横浜流星、見たかったでしょ?」という、制作サイドの(好意的な)挑発と言ってもいい、意図がよく伝わってきたこと。はい、そうです。とっても見たかったです。横浜が純然たるラブストーリーへの出演するのは、2021年放送『着飾る恋には理由があって』(TBS系)以来、3年ぶりなのだから。 2025年からは大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK総合)への主演が決まっている横浜流星。しばらくは300年前の人物を演じる彼しか、お目にかかれなくなってしまう。本作は大舞台へ向かうヒーローの前に敷かれたレッドカーペットなのだ。謹んで『わかっていても the shapes of love』を堪能しようではないか。
クズ男を演じる横浜流星の圧倒的な色気
ここが最大の見どころになるかもしれないが、横浜演じる香坂漣は良質のクズ男。美羽が自分に対して好意があると知りながら、彼女に近づいていく。いつも突然誘い、許可なく美羽の範疇に踏み込む。この突然がいかにもクズらしい。真面目な男は必ず約束を取り付けてくるからね。 自分が美羽をどう思っているのかはまったく示さないまま、ふたりは一線を越える。美羽は完全にロックオン。それでも周りにはさまざまなタイプの美女が絶えない。ここで職なしだと世間から見放されたクズ男となるのだが、漣の仕事は“世界的な芸術家”なので良質のクズ男としておく。 劇中、蓮はいちいち仕草や話し方が艶っぽく、スローリー。大学の生徒から「3秒だけ彼女にしてください!」と言われると「3秒でいいの?」と返すあたりが、雰囲気はまったく違うけれどケンティー風で良い。女性の髪の毛を乾かす、ドライブ、意味なく頬を触る…と、とにかく全般、今までテレビドラマでは拝んでいない横浜流星が押し寄せてくる。
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