「3密」が大賞 2020年流行語大賞表彰式(全文3)2020年はフワちゃんとみんなの年
1人でキャンプを楽しむソロキャンプに注目
外川:全てのものがインターネットとつながり、世の中が便利になっていく一方、その真反対をいくキャンプがここ数年盛り上がりを見せている。今年コロナ禍で遠出はしにくいが、3密を気にしなくていいということから、キャンプが再認識され、多くの人がキャンプ場に足を運び、キャンプ生活を楽しんだ。そんな中、1人でキャンプを楽しむソロキャンプが注目を集めた。自分1人だからこそ味わえる自由さや解放感、効率や便利さではなく自然との一体感を大切にし、気持ちの満足を求める人が多かったのだ。その反面、自然を満喫したいけれど荷物も重いし、準備も後片付けも大変と、キャンプに二の足を踏む人たちにはグランピングというぜいたくなキャンプも広がった。ソロキャンプは一時的な流行にとどまらず、一般的なレジャーとして定着しつつある。 宮本:受賞者はYouTube番組『ヒロシちゃんねる』のアウトドア動画が話題となったソロキャンパー芸人のヒロシさんです。ヒロシさん、どうぞ。どうぞ。 外川:おめでとうございます。 宮本:いや、どうぞ、どうぞ。いいんですよ。今日はあなたのステージですからいいんですよ。そちらですよ。はい。テントはありませんけども、どうぞ。 外川:表彰盾を金田一選考委員より贈呈いたします。 宮本:YouTube番組『ヒロシちゃんねる』、アウトドア動画が話題となったソロキャンパー芸人、ヒロシさんです。 外川:おめでとうございます。 宮本:金田一先生、どうもありがとうございました。どうぞお席に。それではマイクを用意いたします。ソロキャンプで受賞されましたヒロシさんに感想を述べていただきましょう。お願いします。
華やかな舞台に久しぶりに立たせていただいた
ヒロシ:ヒロシです(笑)。ソロキャンプというのが選ばれてて、別にヒロシが選ばれたわけじゃないんですけども、ソロキャンプの代表としてこの場に呼んでいただいたことを非常に感謝しておりますけども、17年前、僕、「ヒロシです」というネタで非常に売れたんですけども、あのときですらここに立つことはなかったので、なんでいまさらだと、このように思っておりますけども、このような華やかな舞台、久しぶりに立たせていただいてありがとうございます。ヒロシでした。ありがとうございます。 外川:おめでとうございます。 宮本:簡潔明瞭なご感想、ありがとうございました。『ヒロシちゃんねる』、私も見たんですけども、新鮮だったのは芸人さんが一言もしゃべらない。かー、うまそうとか、うまいとか、その一言だけですもんね。 ヒロシ:そうなんです。おしゃべりが苦手なので。 宮本:いえいえ。それがかえって映像に集中させるという。考えてるな。考えてるんでしょう。 ヒロシ:チャンネル登録よろしくお願いします。 宮本:ちゃんと考えてましたね。はい。それでは残すところあと1枚になりました。では次の発表にまいりましょう。2020ユーキャン新語・流行語トップ10。フワちゃん。 外川:カラフルなスポーツブラとミニスカートにお団子ヘアという特異なファッションで、小動物のように行動し、自撮り棒撮影で誰とでも友達になる。傍若無人ともいえる物怖じしないストレートな表現、自由な言動は、黒柳徹子さんや東京都の小池百合子知事にまでため口で、「あたおか」、頭がおかしいをキャッチフレーズに、今やバラエティー番組をはじめとするテレビ番組に引っ張りだこ。上半期だけでも100番組以上に出演したそうだ。YouTube発祥の新しいタイプ、まさに令和にふさわしい芸人といえる。 彼女の快進撃はお笑いの世界も大きく変えていきそうだ。『フワちゃんTV』は熱狂的なファンを獲得して、登録者数70万人を超えているという。個性を押し殺し、権威に忖度して顔色をうかがう人たちが多い昨今、本音や本能で自分らしく生きるフワちゃんの姿はなんとも痛快なのだ。 宮本:受賞者はYouTuberと芸人という2つの肩書で令和に大ブレークしているフワちゃんです。フワちゃん、どうぞ。 フワちゃん:フワちゃんでーす。 宮本:はい。それでは表彰です。表彰ですよ、表彰。 外川:表彰盾は、やく選考委員より贈呈します。 宮本:フワちゃん、真ん中に、センターに、センター。 フワちゃん:逃げろ。逃げろ逃げろ。 宮本:はい、逃げないでください。 フワちゃん:やったー。ありがとう。 宮本:はい、やくさん、ありがとうございました。 外川:ありがとうございました。