いぶした煙で害虫駆除や腐敗防止 ふるさと納税の返礼品に“燻蒸体験” 秩父宮殿下が療養された別邸で
テレビ静岡
みなさんは燻蒸(くんじょう)という言葉をご存知ですか? 燻蒸とは、いぶした煙やガスで害虫などを駆除することですが、静岡県御殿場市ではふるさと納税の新たな返礼品として昔ながらの燻蒸の体験を用意し、12月10日に報道向けの内覧会が開かれました。
御殿場市東田中にある秩父宮記念公園。 ここは昭和天皇の弟にあたる秩父宮殿下が結核を患った際、療養のため10年間過ごされた別邸です。 竹下昇輝 記者: 公園のシンボルとなっているこちらの母屋で行われるのが、新たなふるさと納税の返礼品として誕生した燻蒸体験です 体験できるのは囲炉裏でヒノキの枝葉を燃やしかやぶき屋根に煙を充満させる燻蒸で、害虫の駆除に加え殺菌効果があるほか、腐敗を防ぎ耐用年数を高めることができると言います。 竹下昇輝 記者: 囲炉裏に火がつけられてから約10分が経過しました。私の顔は見えていますでしょうか?母屋の中は目の前が見えなくなるほど煙が充満しています さらに時間が経つと母屋の外にも煙が…。 そして約2時間で作業は完了です。 竹下昇輝 記者: 全身に煙の臭いがつきましたが、燻蒸中は非常に心も穏やかになって伝統文化を肌で感じられる貴重な経験になりました また、燻蒸の体験の後には園内で収穫された野菜をたくさん使った季節のランチプレートを味わうことができ、お土産として野菜のピクルスが用意されています。 御殿場市魅力発信課・佐藤正博 課長: 今の人たちは囲炉裏やかやぶき屋根をなかなか知らない。そういった中で、直接火をくべるという体験は昔から行われていたことなので、そこを実感してもらうことは、すごく特別感があるのではないか 燻蒸の体験は1人1万円の寄付により申し込むことができ、1月から毎月2回実施されます。
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