四季報スクリーニングで新しい「見出し検索」を徹底活用
見出しが「連続最高益」の銘柄は25社ある
「会社四季報オンライン」には便利な スクリーニング機能 がある。決算情報や四季報データ、株価など、さまざまな指標を組み合わせて、独自の「絞り込み方法」をつくることができる。これをサイトに記憶させておけば、リアルタイムで最新の結果が出るので、毎日チェックして銘柄発掘に役立てることも可能だ。そのエッセンスを紹介する。今回は、最新四季報での変化を先取るスクリーニングとして、今年8月26日にリニューアルした「見出し検索」機能を生かしたスクリーニング方法を改めて紹介しよう。 『会社四季報』の全3834社(2021年4集秋号現在)の記事の冒頭に【 】をつけて表記されているのが見出しで、前半の「業績記事」の【見出し】は、直近の収益動向のポイントを一言に凝縮している。大きく分けると「過去の実績との比較」「四季報の前号予想との比較」の、2つの評価基準で付けられている。 トップページ上部の黒い帯の右から2番目の「見出し検索」をクリックすると、下のように主な見出しの一覧表が出てくる。好調さを表す「ポジティブイメージ」と、不調さを表す「ネガティブイメージ」に大別され、2つの評価基準でマトリックスになっている。 定性的なものだが、表の左側ほど好調・不調の程度が大きくなっている。利益について対象の見出しは、【連続最高益】【最高益更新】【最高益】は純利益が対象。それ以外は原則、営業利益が対象になっている。 たとえば、ポジティブイメージの左上の【連続最高益】をクリックして下へスクロールしてみると、ページの下側に「【見出し】語が【連続最高益】の銘柄一覧」として、最新号の見出しが【連続最高益】の銘柄(25社)が一覧表示される。 先頭のJCRファーマ(4552)をクリックすれば、同社の銘柄ページが表示される。銘柄ページで「過去の四季報」タブをクリックすれば、最新号を含む過去の四季報での同社の誌面PDFを表示できる。左上の「2021年4集秋号」の「詳細を見る」(または表紙画像)をクリックすると、PDF画面が表示される。 ここで右下の検索窓を見ると、「※巻頭・巻末ページはここにページ数を指定して移動できます」と書いてある。巻頭に「見出しランキング」が掲載されているのは2ページなので、半角数字で「2」と入力すると、下部に2を含むページの選択肢が表示される。一番上の「0002ページ」を選んでクリックすると、「【見出し】ランキングで見る業績トレンド」が表示される。 一番左の列が最新号の「21年4集秋号」で、1位は「増額」となっており199社ある。過去1年の1位は右から順に「反落」→「減益幅縮小」→「反発」→「反発」→「増額」と推移しており、コロナ禍からの回復基調が反映されていることがわかる。
本文:2,117文字
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山川 清弘