中学受験に異変!「男子御三家」麻布が、渋渋・駒東に追い抜かれた「衝撃データ」の中身
中学受験業界の勢力図に異変が…
都内の私立中学受験が始まる来年2月1日まで、あと100日を切った。「いよいよ迫ってきたな」と身の引き締まる思いをしている受験生や保護者も多いに違いない。 【一覧】入ると損する「私立大学」ランキング…コスパ最悪「意外な名門大学」の実名 そうしたなか、首都圏の中学受験業界で、関係者が“重大事件”と呼ぶほどの異変が起きていることをご存じだろうか。 東京には「御三家」と呼ばれる名門私立中学が存在する。男子なら「開成」「麻布」「武蔵」、女子なら「桜蔭」「女子学院」「雙葉」の3校をそれぞれ指しており、いずれも歴史ある伝統校であると同時に、東京大学をはじめとする難関大学に毎年多数の合格者を出す、日本屈指の中高一貫校だ。 とりわけ最難関の東大合格を目指す生徒にとっては、どの中学も憧れの登竜門であり、多くの優秀な受験生たちが「御三家」合格を目標に据えて日夜、受験勉強に励んでいる。 だが、ここにきてその勢力図に、異変が起きているのだ。
衝撃だったデータの中身
塾関係者はもちろん、受験生やその親たちが学校選びの際、参考にしている公開資料のひとつに、「Y80」と呼ばれるデータがある。これは、株式会社ナガセが経営する学習塾「四谷大塚」が実施している「合不合判定テスト」の結果をもとに作成された、合格可能性80%のラインを示す一覧だ。 2月1日に試験が実施される「一日校」の場合、これまで男子向け一覧の上位には、開成中学校と麻布中学校が“2トップ”に君臨しつづけてきた。 政財界を問わず各界に多くの著名人を輩出し、テレビのクイズ番組でも出演者の在籍校・卒業校としてよく登場することから、開成・麻布の名は東京に限らず、広く知られた存在ともいえよう。 ところが、である。
2番手にあるはずの学校名が…
「10月に出た最新版の『Y80』を見て驚きました」 こう語るのは、男子の中学受験生を持つある父親だ。 「開成がダントツだったのはこれまでと変わらないのですが、その次につづくのが、麻布ではなかったのです」 はたして「Y80」(2025年度用・第4回)をよく見てみると、開成・麻布の2トップに割って入っていたのは、渋谷教育学園渋谷中学校と駒場東邦中学校――いわゆる「渋渋」「駒東」と呼ばれる、近年人気・実力ともに躍進著しい2校だったのだ。 かつての御三家「開成・麻布・武蔵」の時代から、「開成・渋渋・駒東」の新時代へ――。 いったいなぜ、勢力図は変わったのだろうか。