滝沢カレンさん「郵便配達は二度ベルを鳴らす」新バージョンを執筆 不倫カップルを襲った恐怖のストーリーに
(編集部より)本当はこんな物語です!
アメリカ・カリフォルニア州のレストランにふらりと立ち寄った青年フランク。ギリシャ人の経営者パパダキスに誘われて店で働き始めますが、それは彼の妻コーラに惹かれたから。二人はすぐに男女の関係になり、邪魔になったパパダキスを自動車事故に見せかけて殺害してしまいます。保険金殺人を疑う検事の追及を切り抜けた二人でしたが、今度はコーラが自動車事故で死んでしまったことで、フランクは一転して窮地に――。 作家の津村記久子さんが「DQNの小説」「八十年前のアメリカのヤンキーあるある」(新潮社刊『やりなおし世界文学』)と評したこの作品。揺れ動く人間の愛憎を描くノワール文学の古典として人気が高く、4回映画化されました。作中に郵便配達は登場しないため、タイトルが何を暗示しているのか、様々な説がありましたが、滝沢さんは「無念の死を遂げたパパダキスが、その後の二人をどう見ていたのか」というパラレルワールドを構想し、実際に店のベルを鳴らして、シドニィ・シェルダンの『真夜中は別の顔』のようなラストに持ち込んでいます。 <滝沢カレン(たきざわかれん)さんプロフィール> モデル 1992年、東京生まれ。2008年、雑誌「Seventeen」(集英社)の専属モデルオーディションでグランプリに選ばれモデルデビュー。現在は雑誌「Oggi」(小学館)の専属モデルとして活動している。自身初の料理本『カレンの台所』(サンクチュアリ出版)で2021年「料理レシピ本大賞 in Japan」大賞(料理部門)を受賞。
朝日新聞社(好書好日)