青森みちのく銀 行名切り替え急ピッチ
青森みちのく銀行が1月1日、誕生した。前日の12月31日は、青森銀行とみちのく銀行の店舗看板を「青森みちのく銀行」へとリニューアルする作業が急ピッチで行われた。1月5日のATM稼働、6日の初営業日に向けた準備は最終段階に入っている。青森みちのく銀行は県内預金・貸出金シェアの8割近くを占める。全国で初めて独占禁止法の特例法が適用された「県内1強」の新銀行が、合併元年のスタートを切った。 青森市の青銀問屋町支店では、12月31日午前9時ごろから行名表示の切り替えが始まった。店舗外壁の看板、道路沿いに立つポール看板、入り口の自動ドアなど、「青森銀行」の表示で目隠ししていた部分のシートを作業員が丁寧に剥がしていった。1時間ほどの作業の後、「青森みちのく銀行」の行名や新銀行のロゴ、親会社・プロクレアホールディングス(HD)のロゴが現れた。 切り替え作業は、青銀とみち銀が営業を終了した12月30日の深夜から順次始まった。作業を請け負った複数の企業が分担して、営業店や店舗外ATMコーナーなど、県内外に400カ所以上ある拠点の更新を年越し返上で進める。4日までには切り替えを終える方針という。 HDの広報担当者は「いよいよ新銀行が始まるという気持ちで、わくわくしている。地域にあってよかったと思われる銀行を目指し、グループ一丸で盛り上げていきたい」と話した。 青銀とみち銀は2021年5月、合併に向けた経営統合の協議入りに合意。22年4月に共同持ち株会社・プロクレアHDを設立し、2行が傘下に入った。同年11月には新銀行の商号を「青森みちのく銀行」と決め、25年1月1日の合併を発表した。 新銀行は、青銀を存続会社、みち銀を消滅会社とする吸収合併方式で設立し、代表取締役頭取には石川啓太郎青銀頭取が、代表取締役会長には藤澤貴之みち銀頭取が就任。本店は青森市橋本1丁目の青銀本店に置く。