原子力規制委が定例会見 テロ対策期限の延長認めず(全文2)不適合は看過できない
日本国内や近隣諸国の納得を得るための方策は?
KBS:最後のご質問になるかと思うんですが、先ほど言葉の訂正をされましたけど、汚染水ではなくて処理済みの水を放出するということなんですが、そういう処理済みの水を放出するということに対しても、日本の国民の一部の皆さん、あるいは韓国のほうもそうなんですが、近隣諸国も心配をされていると。そこに対する理解を求める、あるいはそれを納得させるようなものとしてはいかがなものがあるんでしょう。 更田:ご心配があるのは当然のことだと思います。これはよくお話しすることなんですけども、通常の原子力発電所、普通に運転している、事故を起こしていない原子力発電所でも、トリチウムを含んだ水は海洋に放出をしています。これは日本だけではなくて、また炉型によっては非常に多くのトリチウムを放出する炉もあるので、各国の原子力施設、それから再処理施設などもトリチウムを含んだ水を海洋に放出しております。そういった意味で、トリチウムを含んだ水の海洋への放出は幾つも前例がある話なので、そういう意味できちんと基準が守られれば、福島第一原子力発電所も例外ではないと私たちは考えていますけど。 しかしながら一方で、やはり炉心が溶けるような大きな事故で、そこを冷却するために使った水、いったんものすごく汚れた水ですね。それを処理したものであるといったところで、当然心理的には強い抵抗感を持たれるのは理解はできますので、心配を持つ方が国内だけでなく国外におられるということは十分理解のできることだと思います。 であるからこそ、やはり当然規制当局だけじゃなくて、その判断をする推進当局、資源エネルギー庁であるとか、そして何よりも東京電力がきちんと理解を得るために、あるいは納得を得るための説明は進めるべきだと思いますし、これは公開性や説明責任の観点からも繰り返しやはり理解を得るための努力は続けるべきだと思います。 KBS:ありがとうございました。 司会:それでは【オオサキ 00:39:32】さん。 【書き起こし】原子力規制委が定例会見 テロ対策期限の延長認めず 全文3に続く