阪神優勝のために必要になるものとは【立浪和義の超野球論】
佐藤輝効果で勢い
守備のミスが目立つ阪神・中野。後半戦は切り替えていきたい
前半戦、オールスターが終了し、この号の発売は東京オリンピック開幕直前です。日本代表に選ばれた選手は、それぞれ素晴らしい力を持っていますが、ピッチャーで調子を落としている選手が多いのは少し心配です。一発勝負では、終盤の1点勝負にもつれ込むケースが多々あり、特にリリーフの出来は大きな勝負の分かれ目になってしまいます。勝負は時の運ですが、全力を尽くし、悔いなき戦いをしてほしいと思います。 今回は前半戦の振り返りとして、まずセ・リーグから見ていきましょう。 首位を走る阪神の好調の要因は、新人・佐藤輝明選手の存在です。長打力を欠き、なかなか点が取れなかった打線に、一発があり、世間の注目度も高い佐藤輝選手の加入で勢いがつきました。彼を警戒することで、ほかの打者の重圧が減るとともに、走者を出して回したくないという重圧が相手バッテリーにかかるといったプラス効果がたくさんありました。 もちろん、彼一人の力ではなく、序盤は開幕に間に合ったサンズ選手、ジェフリー・マルテ選手の好調もあって佐藤輝選手が打率1割台でも我慢して使うことができました。あと・・・
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週刊ベースボール