新東名沿線の“耕作放棄地”に着目…NEXCOの社員が畑再生し『枝豆』を栽培 コーヒー農園経営も視野に
地道な清掃作業で息を吹き返し、2023年、地元であまり馴染みのなかった「ソバ」を栽培した。 農家 酒井美代子さん: 「耕作放棄地になったものを誰かに使ってもらいたいっていう、そういう思いで。なるべく価値のある利用の仕方をしたいっていうことが、目的というか目標ですね」
放っておけば、いつまでもただの荒れ地だが、手を加えることで、新たな価値を作ることができる。
■「何か違う世界が開けていくんじゃないか」耕作放棄地の未来は…
酒井さんが耕作放棄地で育てたソバで作った「十割(じゅうわり)蕎麦」の試食会が開かれた。
女性: 「すごい、いい香り。すごいこんなのが取れるよね、ここで」 男性: 「そばはそこの畑で作ったんですか?」 “荒れ地うまれ”の食材が、地元の人のお腹を満たした。 酒井さん: 「みんな苦労して木の根っこを掘ったり、ご先祖様がしてきた畑が荒れている。そういうところを考えると一生懸命やらなきゃいけないなと。昔の人の苦労を考えるとね」
日本各地で、ポテンシャルを秘めたまま荒れてしまった多くの土地。見直して再び耕せば、新たな「宝の芽」が出てくるかもしれない。 酒井さん: 「こういう小さな取り組みが全国でできるようになったら、もっともっと何か違う世界が開けていくんじゃないかと思います。食べ物っていうのは本当に大事で。そこを大事にしないと人間生きていけないので」
2024年5月31日放送