「豪ドル/円」、ここ2週間で“上昇”【解説:三井住友DSアセットマネジメント】
三井住友DSアセットマネジメント株式会社が、2024年5月7日~2024年5月21日のオーストラリアマーケット動向について解説します。
為替
ここ2週間の豪ドルの対円レートは、上昇しました。5月9日に発表された中国の4月の貿易統計において、市場予想を上回る輸入の増加が示されたことで、豪ドルの対円レートは上昇しました。16日に発表された豪州の4月の失業率が市場予想より悪化したことで豪州の利下げ観測が強まったものの、17日に中国政府が大規模な不動産安定化策を発表したことなどから、豪ドルの対円レートは上昇しました。
金利
ここ2週間の豪州3年国債利回りは、わずかに低下しました。5月9日に中国の貿易統計が発表されると、豪州3年国債利回りは上昇(債券価格は下落)しましたが、米国の4月の消費者物価指数(CPI)や4月の小売売上高の結果により米国の利下げ観測が強まったことや豪州の4月の失業率悪化などから、豪州3年国債利回りは低下しました。その後、中国での不動産安定化策の発表や豪州産石炭の輸入量が高水準になったとの一部報道などを背景に、豪州3年国債利回りは上昇したものの、期間を通じてみると同利回りはわずかに低下しました。 (2024年5月23日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『「豪ドル/円」、ここ2週間で“上昇”【解説:三井住友DSアセットマネジメント】』を参照)。
三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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