「後継はパトルシェフ」――ネットの怪情報が示唆するロシア情報機関内部の異変
「テレグラム」での、「SVR将軍」の投稿ページ。事実なのか、フェイクか(「Telegram」より)
ロシアのウクライナ侵攻 が泥沼化する中で、ウラジーミル・プーチン露大統領を支えるエリート層に異変が観測されている。情報機関の反プーチン派とみられる要員が政権内の混乱をめぐる内部情報を漏洩するほか、閣僚らの退陣説も伝えられる。新興財閥 オリガルヒ の一部は反戦を表明。相次ぐ不審死も伝えられた。 プーチン大統領の支持率は4月初めに80%台に上昇し、愛国主義が高揚しているものの、政権エリートや情報機関など実力組織が今後、大統領から離反する可能性もある。戦闘長期化は政権に大きなリスクだ。 クレムリンの内部情報満載と話題なのが、ロシアのインスタント・メッセージ・アプリ 「テレグラム」に「SVR将軍」(Генерал СВР)の名前で投稿 を続ける元対外情報庁(SVR)将軍だ。海外に居住し、国内に多くの情報源を持つとされる。 SVRは30年前、旧ソ連国家保安委員会(KGB) から分離された。
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名越健郎