【マリーゴールド両国カウントダウン対談vol.3】ジュリアvs天麗皇希~前編~アクトレス史上最高の逸材はなぜ「絶対ならない」と言っていたプロレスラーになったのか【週刊プロレス】
皇希は変になれ合わなくていい
ジュリア「(マリーゴールドに入る前に)プロレスはちゃんと見たことあったの?」 皇希「あります」 ジュリア「全日本さんとか?」 皇希「全日本もですし、スターダム、それこそジュリアさんとか」 ジュリア「結構見てるね」 皇希「スターダムは(知人に)連れられてではあったんですけど、何回か見にいきました。代々木第二とか横浜武道館とか」 ジュリア「何か感じるものがあったってことだよね?」 皇希「そうですね」 ジュリア「でも面白いね。プロレスラーには絶対ならないって言ってた子が、今は金の卵なんだから。始めるキッカケはなんでもいいと思う。実際プロレスラーとしてデビューして、何か感じた?」 皇希「どの試合も緊張し過ぎて、あんまり記憶になくて。もちろん映像で見返したりしてるんですけど、まだ実感がわいてない部分もあって。舞台があったから、プロレスと舞台を並行してたのもあって」 ジュリア「めちゃくちゃ忙しそうだよね」 皇希「たまたまなんですけど。でも全然違いましたね。元アクトレス勢とも試合させてもらいましたけど、目が全然違って」 ジュリア「アクトレス時代とプロレスでは違った?」 皇希「前にやってた時と、マリーゴールドで試合した時の雰囲気というか。同じ対戦相手でも確実に違ったなって。そこで緊張したというか」 ――緊張されてたんですね、堂々としてるように見えたのに。 皇希「女優なので(ドヤ顔)」 ジュリア「(笑)。女優さんは人前に出る事に慣れてるから、そこはやっぱ強みだよね。入場してきた瞬間、パッと見てものすごい華あるなーって」 ――ロッシー小川代表も「皇希はアクトレス史上最高の逸材」「スター候補」と公言しています。 ジュリア「(試合会場では)ロッシーとも隣同士だったから、皇希の入場見ながら話してたけど、すんごい期待値高いよね。ただその分、みんなの期待も嫉妬も全部受け止めなきゃいけない立場。プレッシャーとか、その辺は大丈夫?」 皇希「たまに思うんですけど、私、そういうの鈍感なんです。あからさまに出されるとそれは感じますけど、嫉妬とかそういうのあんまり感じないし、そこ気にしててもしゃあないかなって思っちゃう」 ――強いですね! 皇希「気にはしますよ。気にはするけど、前まで仲良かったのに嫉妬の対象になって付き合いがなくなっちゃうとか、そういうほうがツラいです」 ジュリア「そういうのもあったってこと?」 皇希「多少なりはあった気がします(苦笑)」 ――そういう対象ですもんね。 皇希「昔は、例えば集客とかもめちゃめちゃ気にしてたんです。演劇なんて集客大事、数の世界で。お客さん呼べる呼べない、グッズが売れる売れないでいろいろ変わってくるし。昔はすっごい気にしてて、病んだこともあるんですけど、でも気にしたところでしょうがないというか、どうにもならないこともあるし。押されてる側だから、そういうふうに思うのかもしれないけど。そうじゃなかったとしても、なんか、大丈夫です(笑)」 ――マリーゴールドでも感じますか、周囲からの嫉妬。 皇希「でも、そもそもまだそんなに会ってもないので」 ジュリア「これからじゃない? 女の社会で何もないって事はなかなかないしね。皇希はすごい期待されて、この子きっとスターになるんだろうなって感じあるじゃないですか。周りやファンに持ち上げられてしまって、それにプレッシャーを感じて、潰れていっちゃう子もいる。いけー!って放り出されたは良いけど、本人は何の準備もできてなくて。でもね、負けないでほしい。私みたいに(ドヤ顔)」 ――先輩(ジュリア)みたいにいけるのはレアケースです! ジュリア「そうそう。潰れちゃう子も実際に見てきたから。だから、もしそうなりそうな時は言ってね」 皇希「はい!」 ――優しいじゃないですか! ジュリア「うるせー(苦笑)。スターになれる素材は貴重なんだよ。そして、そういう奴見て意地悪な気持ちになったりするのも人間のリアルな感情だから。隠す必要はない。何もないフリをする必要はない。でも私は、皇希の苦労を分かってやれると思うよ。ホントに困ったら言ってねって思う」 ――僕らも未来のスターに潰れられたら困りますからね! ジュリア「選ばれし者の恍惚と不安、ふたつ我にあり!あってる?」 ――第二次UWF旗揚げ時の前田日明さんの名言ですね、あってます(笑)。でも、舞台があったりして、プロレスに費やす時間が少なくなっちゃってるのも皇希さん的に不幸だなという気がして。練習にもミーティングにも来ないくせに押されやがって…!みたいなやっかみの対象になってしまうというか。 皇希「もっと練習できてたらとか、もっとこれに参加できてたらなとか思うところはあります。でも、大変なのけっこう好きなんですよ(笑)」 ジュリア「へー!大物だな」 皇希「ずっと同じことしてると、山のふもとをグルグルしてる感じになっちゃって。もちろん少しずつ上がってはいるのかもしれないけど、急斜面登らせてもらったほうが達成感あるなって思ったり。逆にこれは試練なのかなって」 ジュリア「神様は乗り越えられる試練しか与えない!」 ――今日、名言っぽいこと言いがちですね(笑)。 ジュリア「うるさいなぁ!ジュリ番はうるさいんだよ…。でも本当の話、ちょっと浮いてるぐらいがいいと思うよ。」 ――そのほうが際立ちますしね。 ジュリア「それが人気商売で上に抜ける人の特徴だから。そのポジションを自分だけのものにしていってほしい。周りに気に入ってもらうためにヘコヘコしたりするんじゃなくて。変になれ合わずに」 皇希「ちょっとは仲良くなりたいです(笑)」 ジュリア「もう、仲良くらなくていい!」 ※後編に続く。
マリーゴールド7・13両国国技館大会
「MARIGOLD Summer Destiny2024」 ★7月13日(土)東京・両国国技館(14:30) ▼ジュリアvsSareee ▼林下詩美vsイヨ・スカイ ▼初代スーパーフライ王者決定トーナメント決勝戦◎翔月なみつvs松井珠紗 〔チケット〕 https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=50876
週刊プロレス編集部
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