【専門家・体験談】「文字を書くのがニガテ」書字障害(ディスグラフィア)とは? 家庭や学校でどうサポートする?
まとめ & 実践 TIPS
書字障害のお子さまは「理解できることが多いのにノートをとれない」といった状況になるため、「書く練習が足りない」「勉強をなまけている」などと誤解を受けてしまうこともあります。 また、ノートなどに書けないがために、本来理解できるはずの内容が学べなくなるなど、学習に遅れが生じてしまうことも。 そのことでお子さま自身が学習への自信や意欲をなくしてしまう場合もあります。 授業では書くよりも聞くことを優先するなど、お子さまにあった方法をとりながら、まずは学習内容の理解を促していきましょう。 あわせて、学校にも相談し、お子さまができる係の仕事を任せてもらうなど、成功体験も多く積ませてあげたいですね。 家庭だけで抱えずに、学校の先生やスクールカウンセラー、医師などの専門家にも相談しながら、お子さまがのびのびと学び、成長できる環境を整えていきましょう。
監修者 榊原 洋一 さかきはら よういち CRN所長/お茶の水女子大学名誉教授/ベネッセ教育総合研究所常任顧問 著書:「オムツをしたサル」(講談社)、「集中できない子どもたち」(小学館)、「多動性障害児」(講談社+α新書)など。 医学博士。CRN所長。お茶の水女子大学名誉教授。ベネッセ教育総合研究所常任顧問。日本子ども学会理事長。専門は小児神経学、発達神経学特に注意欠陥多動性障害、アスペルガー症候群などの発達障害の臨床と脳科学。趣味は登山、音楽鑑賞、二男一女の父。
監修者 小池 敏英 こいけとしひで 尚絅学院大学特任教授 東京学芸大学大学院 教育学研究科修士課程、東北大学教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。東京学芸大学教育学部 教授を経て2019年4月より現職。 研究課題は「学習障害児の認知評価と学習支援、発達障害児のコミュニケーション支援」著書に『LDの子の読み書き支援がわかる本』(2016)講談社、『読解力を育む発達支援教材』(2010)(監修 学研教育みらい)、『LD児のためのひらがな・漢字支援』(2003) (編 あいり出版)など。
監修者 山﨑 衛 やまざきまもる マインメンタルヘルス研究所(株式会社マイン)代表取締役社長。マインEラボ・スペース代表。公認心理師。臨床発達心理士。特別支援教育士。 企業向けメンタルヘルスサポート事業と、子供向けの発達・学習支援事業を行う。教員への発達支援研修や現場の実践に基づいた学習教材の研究開発、出版を行っている。