マンションを1カ月以内、値引きなしで売却することは可能? 相場に合致した値付けがカギ!
市場を無視した「高い査定価格」は要注意
マンションの売却には適切な値付けが重要になるが、そのためには仲介会社の査定価格について、相場に合致しているかどうかを見極める目が重要になる。 一般的には、「不動産一括査定サイト」などで複数の仲介会社に査定を頼み、妥当な金額を提示してきた仲介会社に依頼をする。 この際、査定価格が高ければいいわけではない。市場の実態にそぐわない高値を付けてしまうと、野ざらし物件化してしまう。 なかには、市場の実態を無視した高い査定価格を、意図的に提示する仲介会社も存在するので注意が必要だ。 とはいえ、安すぎるとすぐに売れるかもしれないが、「もっと高く売れたのではないか」と後悔することになる。市場の実態に即した値付けをしてくれる仲介会社、担当者に任せるのが一番だ。
信頼できる不動産仲介会社を選ぶためには
満足のいくマンション売却のためには、信頼のおける仲介会社に依頼をすることが重要となる。査定価格の根拠の説明を求めて、納得のできる説明を返してくれる仲介会社、担当者を見つけるようにしたい。 仲介会社の信頼性については、近隣エリアの相場の実態を正確に把握しているかどうかが判断材料の一つとなる。 たとえば、インターネットなどで表示されている売り出し価格は、実際の成約価格とは異なっている。その価格から一定の値引きの上で契約が成立していることが常だ。地元の事情に精通した担当者なら、そのあたりの実情にも詳しい。 「近隣のAマンションの70㎡の住まいは4000万円で売りに出して、3800万円で売れました」 「Bマンションの65㎡の部屋は3900万円で売り出して、3600万円で契約が成立したようです」 「それに比べるとお客さまの物件は┄┄」などと具体的に値付けの根拠を示してくれるようならば、かなり信頼ができるのではないだろうか。 また、1社だけではなく複数社に依頼をすることも重要だ。比較することで良しあしを判断する材料とし、最終的に依頼する仲介会社を決める。 信頼のおける仲介会社のもとで市場の実態に即した値付けを行うことができれば、1カ月以内、ほとんど値引きなしでマンションを売却できる可能性が高まるだろう。
山下和之