LPI-Japan、無償教材「Linux標準教科書」の最新版をリリース
エルピーアイジャパン(LPI-Japan)は12月16日、無償の「Linux」教材の最新版「Linux標準教科書 バージョン4.0.0」をリリースした。演習を中心に利用者が独学をしやすい構成となった。PDF版およびePub版は無償、「Kindle」版および製本版は有料となっている。 Linux標準教科書は、Linux技術者認定「LinuC」のレベル1(Linuxサーバーの構築や運用)での101~102試験の学習範囲に含まれる基本的なコマンド、ネットワークの設定と管理、ファイル管理などLinuxの基礎知識を系統立てて解説しており、これまで20万回以上ダウンロードされている。 最新版は、ITエンジニアのコミュニティー「LinuC Open Network」の学習教材開発プロジェクトの協力のもと、「基本的なLinuxのコマンド操作と簡単なシステム管理を行うことができる」という観点から初学者が独学できる演習中心の内容へ全面的に改訂した。 例えば、学習環境の構築方法として「VirtualBox」のインストールからネットワーク設定まで解説しているほか、仮想化技術および仮想マシンの解説、初学者が知っておくべき新しいコマンドや現場で利用頻度の高いコマンド、リファレンスのLinuxディストリビューションとして「AlmaLinux9.4」を使った解説などを盛り込んでいる。 執筆したプロジェクトリーダーの宮原徹氏は、「今回の改訂は、ほぼ全面的な書き直しを行った。スキルの幹となる必要最小限のLinux操作の知識を速習してもらえることを心がけている。書かれている実習を2回、3回と繰り返し行うことで、Linux学習に必要となるコマンド操作とシステムの基礎知識を身につけて、標準教科書シリーズのその他の教科書にもトライしてみてほしい」とコメントしている。