[ランクル250]の街中走行が超快適? 本格クロカン試乗で判明した本当の[実力]って
■狭い住宅街でも最近のクロカンは使いやすい!?
ちなみに前方視界と見切りではラングラーの見切りのよさが光っていた。身長100cmの飛び出し坊やを前に置き、見えなくなる位置をチェックしたが、ラングラーは72cmまで近づくことができる。ただし、バンパーの張り出しは大きいから油断は禁物だ。 ランクルはどちらもボンネットの両側を盛り上げる一方中央をくぼませている。そのため直前の情報を得やすいし、見切りもいい。ディフェンダーはボンネットの真ん中を膨らませているので近くに入られると確認しづらかった。 だが、最新のSUVはフロントとリアにカメラを組み込んでいるからモニターを見れば周囲の障害物を確認できる。この点でも最新のランクル250は確認しやすかった。 リアのブラインドになる部分も目視だけでなくカメラの映像で確認しやすい。振り向いての目視では、ディフェンダーとラングラーの後方視界が今一歩だった。リアにスペアタイヤを背負っていたからだ。バックする時は、細心の注意を払う必要がある。また、大柄だから、駐車するスペースに余裕がないと大変だ。 ディフェンダーはエアサスを使って最大293mmまで地上高を拡大することができる。駐車する場所によっては、隣のクルマのドアパンチを防げるだろう。ただし、乗降には慣れが必要だ。 SUVはサイドステップが重宝する。ラングラーのオートサイドステップは便利な装備で、小柄な人でも乗り降りに苦労しない。だが、フェンダーの張り出しは大きいので要注意だ。 ランクル300とランクル250は、都市部でも扱いやすく感じた。特にランクル250は、ビギナーでも扱いやすいと感じるはずだ。ただし、背は高く、全幅も広いので、慎重な運転を心がけたい。
■大型ヘビーデューティSUVの前方視界はどんなもん?
前方視界を確認するため、身長100cmの「飛び出し坊や」を車体中心前方に置き、運転席から完全に見えなくなる距離を測った。距離は各車のバンパー前端からとした。また、各車のヒップポイントを参考として実測。これは路面から運転席座面上面までの距離。アイポイントの参考としていただきたい。 ●トヨタ ランドクルーザー300 前方視界75cmヒップポイント88cmフード中央が凹状になり、中央部の視界を助けているのが嬉しい。 ●ジープ ラングラー 前方視界72cmヒップポイント90cmフロントグリルからバンパー前端まで35cm程度の張り出しがある。 ●ランドローバー ディフェンダー130 前方視界94cmヒップポイント94cm車体前方の小さい子どもにはより注意。カメラ画像を活用したい。