タンス預金が「300万円」ありますが、金利が「0.02%→0.1%」に上昇したなら、銀行に預けるべきですか? 預ける際の“注意点”はあるでしょうか?
自宅に貯めた現金を「タンス預金」といいますが、タンス預金を自宅で長期間保管してもお金は増えません。一方、銀行に預けると、所定の利息がプラスされるため、お金を増やすことにつながります。 長期にわたって低金利が続き、銀行にお金を預けても大した利息はもらえなかったかもしれませんが、昨今の金利上昇を受け、自宅に眠っているタンス預金を銀行に預けるか迷っている人もいるのではないでしょうか。 本記事では、タンス預金300万円を銀行に預けた際の利息や、預ける際の注意点などについて解説します。 ▼祖父の部屋から「大量の小銭」を発見! 申告は必要? 勝手に使うのはNGなの?
タンス預金300万円を銀行に預けたら利息はいくらもらえる?
今回は、三井住友銀行の普通預金金利を事例として、300万円を5年間預けた場合、どれくらい利息がもらえるのかを見ていきます。 三井住友銀行では、2024年8月6日以降、円普通預金金利を従来の0.02%から5倍の0.1%に引き上げています。金利変更前後において、300万円を5年間預けた場合の利息は次のとおりです。 ●預金金利0.02%受取利息額:3000円(税引前) 2391円(税引後) ●預金金利0.1%受取利息額:1万5000円(税引前) 1万1953円(税引後) 預ける金額が多くなれば、さらに利息が増えるため、タンス預金として眠らせておくよりは、銀行に預けたほうが金銭的なメリットはあるといえるでしょう。 なお、利息には税金がかかりますので、利息をそのままの金額で受け取れるわけではない点は認識しておきましょう。
タンス預金300万円を銀行に預けた場合に税金はかかる?
タンス預金を銀行に預けるとお金が増えることが期待できますが、銀行に預ける際の税金関係が気になる人もいるのではないでしょうか。結論として、銀行へタンス預金300万円を預けても基本的には税金はかかりません。 ただし、土日や深夜にATMを利用した場合などは手数料が発生する可能性はあります。
タンス預金を銀行に預ける場合の注意点
タンス預金を銀行に預ける場合、タンス預金そのものの税金についても確認しておく必要があります。なぜなら、税金申告をしていないタンス預金を銀行に預金すると、口座の動きから税金の無申告が税務署にバレてしまう可能性があるためです。 タンス預金をもっていても税金はかかりません。しかし、例えば、高額の現金を贈与され、本来贈与税を支払うべきにも関わらず「タンス預金だからいいや」と無申告でいると、指摘される可能性があります。 そもそも、本来は贈与をされた時点で支払うべき贈与税は負担しなければなりませんが、銀行に預ける際にもしっかりチェックし、税金の支払いに不備がないように注意しましょう。