クラブでも代表でもチームタイトルなし…27歳のケインが直面するジレンマ【現地発】
再び何も掴めなかったとき、もう時間がないと考えても
ストライカーとして高い評価を確立する一方で、チームトロフィーは一度も掲げた経験がない。岐路に立つケインが下す決断は――。(C)Getty Images
世界最高のストライカーのひとりでありながら、クラブでも代表でもチームタイトルを獲得したことが一度もない。この夏には28歳になり、移籍という選択肢を考えても不思議はない状況だ。ハリー・ケインは何を思うか。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2021年4月15日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― トッテナム・ホットスパーのハリー・ケインは、世界最高のストライカーのひとりに数えられる。2018年ロシア・ワールドカップでは最多得点者に贈られるゴールデンブーツを受賞。じきに彼は53得点を量産したウェイン・ルーニーの記録を破り、イングランド代表の歴代トップスコアラーとなるはずだ。その高い得点率を踏まえれば、アラン・シアラーの持つプレミアリーグ最多得点記録(260)を塗り替える可能性もある(編集部・注/ケインのゴー
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