【バレー】ブラジルのスーパーリーグ、松井珠己のマリンガ、上位8位のプレーオフ進出ならず
12チームがホーム&アウェーで22試合行うブラジルのバレーボールスーパーリーグもいよいよ3月22日に、上位8チームが進出するプレーオフ、準々決勝進出を決める最終戦を迎えた。最後の2枠の7、8位は最後まで4チームが争うほどもつれた。セッター松井珠己選手のウニライフ・マリンガ(以下、マリンガ)は、最終戦前8位につけ、勝てば準々決勝へ、負ければ他チームの結果次第となった。対戦するフルミネンセは5、6位を争うことになった。 どちらのチームも試合前、とても難しい状況であった。マリンガは選手の家族に不幸があったり、ゲーム中に選手同士が接触し交代するなど、2連敗後の背水の陣であった。また、フルミネンセは、総得点とサーブでリーグトップを行くセルビアの19歳ウゼラックが凶器を持った強盗に2回も襲われ、大きなショックを受けているというショッキングなニュースが流れた。ウゼラックはスタメンからは外れたがベンチ入りし、アップでは他の選手が彼女に声をかけ合い気遣う様子も見られた。
各セットでブロックを取り合う展開に
第1セット、松井選手のサービスエースで6-5とするも、フルミネンセのブロック4本で12-15とリードを許す。ブロックを意識し過ぎかスパイクがアウトになり追いつけず、18-25で1セット落とす。第2セットはマリンガのブロックが序盤から出て、11-12とするも、フルミネンセもスパイクやサービスエースで18-24と突き放す。ここからマリンガもブロックなどで23点まで追い上げるが、最後はサーブがネットにかかり2セット落とす。第3セット、マリンガは、前セット最後の流れから長身のセッターでスタート。しかし逆にフルミネンセにブロック、スパイクと決められ0―9と大差が開いた時点で松井選手が戻る。懸命にあげるトスにスパイカーも応え点を重ねるが、相手のレセプションを崩せず、追いつくことはできなかった。フルミネンセのブロックで15-25、0-3のストレートでマリンガの敗戦となった。 最終日は同時刻に全6試合が行われ、バルエリとマリンガが8勝14敗で並んだが、ポイントでバルエリが26ポイント、マリンガは25ポイントと、1ポイント差でマリンガは8チームのプレーオフ準々決勝へ進むことができず、12チーム中9位に終わった。