【バレー】ブラジルのスーパーリーグ、松井珠己のマリンガ、上位8位のプレーオフ進出ならず
松井珠己がブラジルでのシーズンを振り返る
―最後のフルミネンセ戦、いかがでしたか。 松井:自分なりに考えてプレーができたのは良かったと思います。試合には負けましたが、今シーズン自分が意識してやってきた相手ブロックの見方と駆け引きはできたと思います。 ―ワンシーズン、ブラジルのスーパーリーグを戦った感想を聞かせ下さい。 松井:やっぱりパワーと高さが全然違いました。特に相手のブロックにはたくさん苦しめられたので、日本にいる時より考える力はついたと思います。ディフェンス面でも強い球に目が慣れてきた感じがします。 ―海外生活はいかがでしたか。 松井:初めての海外生活は大変でした。伝えたいことがすぐ伝えられないのがすごくストレスで、もう少し話せたら良かったと思いました。
―日本代表にも召集され、ネーションズリーグで五輪切符獲得へ、パリ五輪、次のシーズンはアメリカで新設されるプロリーグLeague One Volleyballへと新たな挑戦が続きます。抱負を聞かせて下さい。 松井:もちろんオリンピックの切符は絶対に獲得します。高いブロックに対する攻撃の仕方は、この半年間勉強してきました。それを活かせたら良いかなと思います。まずは日本代表のチームに早く合流して、しっかりコンビネーションを合わせていきたいです。色々な所でバレーができることは、全て自分のプラスになります。どこにいても毎日の中で自分ができること、できないことを明確にして、課題をクリアしていくことは変わりません。前だけ向いてポジティブに頑張っていきたいと思います。 今シーズンのスーパーリーグは上位の4チームは力が一歩抜き出ているが、次に続く6チームが試合ごとに順位が入れ替わるような混戦だった。前半のマリンガの勢いと最後のピニェイロスの追い上げが一番の見所だった。サーブのレセプションがもっと安定すれば、まだまだ伸びしろのあるマリンガだが、ブラジルではほとんどの選手が1年契約なので、また次のシーズンは新たなメンバー構成で臨むことになる。 「タマキは最初は言葉の不安や緊張もあったが、すぐに打ち解け、チームを積極的に引っ張った」とマリンガのガウデンシオ監督が言えば、試合観戦に来ていたチームメイトの家族からも「タマキは明るい性格で、みんな彼女が大好き。ブラジルに来てくれてアリガトウ!」と慕われ、ファンからも惜しまれながらの敗退となった。この経験を生かし、次の目標に進んでいって欲しい。お疲れさまでした。
唐木田 真里子