昨夏甲子園で3元号勝利達成のクラーク佐々木啓司監督「来年夏は日本一のチャンス」
昨夏、甲子園初勝利を挙げたクラークの佐々木啓司監督(68)の甲子園3元号勝利祝賀会が4日、北海道・深川市内で開催された。同校の三浦雄一郎名誉校長(92)、前任校の駒大岩見沢やクラークの野球部OB、教職員、地元関係者ら約100人が出席。昭和、平成、令和の3時代の甲子園で白星を挙げた全国で2人目の偉業をたたえた。 ビデオメッセージには、駒大岩見沢時代の教え子で、ロッテで活躍した左腕・古谷拓哉投手(43=現ロッテ球団職員)らも登場。東邦(愛知)や大垣日大(岐阜)を指揮した阪口慶三監督(80)に続く快挙を祝福した。冒険家の三浦名誉校長は「これからもまた、ますますお元気で、クラークの野球部のために頑張ってもらいたい」と話した。 佐々木監督は、1978年(昭53)に母校・駒大岩見沢の指揮官に就任。5年後の春のセンバツ甲子園で初出場ベスト8に進出した。93年春には巨人やソフトバンクで活躍した右腕・佐藤誠投手(49)を擁して準決勝まで進んだ。甲子園は駒大岩見沢時代に春8回夏4回、クラークでは創部3年目の16年夏を皮切りに夏春とも2回ずつ出場。昨夏の大会1回戦で前橋商(群馬)を7-1で下し、クラークでの初勝利と、監督通算10勝目をつかんだ。 独自の「スリーライン」打撃指導法で鍛え上げた攻撃力抜群の打撃陣は「ヒグマ打線」と呼ばれ、駒大岩見沢、クラーク時代を通してライバルに恐れられる。 今春には指導者として公式戦通算600勝も達成しているが「まだ日本一がない。辻田(丞投手=2年)のいる来年夏はチャンス」と、2年秋で早くも最速145キロを記録した右の大黒柱に期待した。