聖地巡礼だけじゃない! 江ノ電沿線の隠れた路地巡りハイクからのゴージャスに咲き乱れる鵠沼のハス池を愛でる
神奈川県藤沢市鵠沼藤が谷にあるハス池に江ノ電に乗って行ってきました。早朝、藤沢駅から江ノ電で2駅目の柳小路駅で下車。藤沢駅寄りの出口から出て、踏切を渡らずに「人が一人通れるのかな?」と思うような細道を線路沿いに藤沢駅方向へ歩きます。幹線道路に出たら左手に、見事な白色の蓮の花がゴージャスに咲いており、感動的でした。 【写真】鵠沼の蓮池に咲き乱れるハスを写真で愛でる(全10枚)
開花して2日目が最も美人! ハスの花は午前中がベストタイム
江ノ電沿いの紫陽花が朝露に濡れて最後の輝きを見せてくれた6月下旬の某日。朝早くから江ノ電・柳小路駅で下車し、ゆっくり徒歩で5分程歩いて鵠沼ハス池の第1ハス池へ。ここには白く輝く舞妃蓮(マイヒレン)」が咲いていました。早朝から咲き始めて夕方頃閉じてしまうので午前中が見頃です。 ハスの花は開花して2日目が一番綺麗なのだとか。3日間咲いたり閉じたりしながら4日目には花びらがパラパラと散ってしまう儚い花です。シーズン盛りのハス池は、仏教で極楽の花と尊重されるハスの花が咲き誇る見事な景観でした。 この鵠沼のハス池は、1974年に結成された「ハス池の自然を愛する会」のみなさんが、ハスの移植や外来植物の駆除など長年にわたって保護し、大切に育ててきたそうです。鵠沼ハス池は2つのハス池があります。第1ハス池には白色の「舞妃蓮(マイヒレン)」、第2ハス池には紅色の「誠蓮(マコトハス)」が咲きます。
クリーム色から美白に変わる様も楽しめる
今回訪れた日は白い舞妃蓮が見事に咲き誇っていました。舞妃蓮は開花時はクリーム色の花弁に淡い紅色がさし、徐々に色合いを変化して白色になります。古代蓮の大賀蓮にアメリカ原産の王子蓮を配した品種だそうです。 誠蓮は八重咲きで濃い紅色です。こちらは 小田原城や鶴岡八幡宮から蓮を株分けしてもらい育てましたが、残念ながら根付かず。京都から移植して、やっと植え付けに成功したそうです。 ハスの葉は水を弾く特殊な構造で「ロータス効果」と呼ばれています。花びらが落ちた後、実を包んだ蜂の巣のような緑の花托(かたく)と実は薬効成分があり、漢方の原料や食用になっています。ハスの実は滋養強壮作用もあるとか。ハスは古来から不思議な魅力を持ったお花です。7月にピークを迎えるシーズン中にハスの美しい花姿を楽しんでみてはいかがでしょうか。
多田壮一