買い取るべき! Jリーグ、レンタル移籍で輝いた選手(8)覚醒と言っていい!? J2で無双したフィジカルモンスター
選手が定められた期間に他クラブへ移籍する制度である「レンタル(期限付き)移籍」。2024シーズンのJリーグでは、数多くの選手がレンタル移籍で新天地を求めた。なかには加入後すぐに貴重な戦力となってチームに貢献している選手も存在する。今回は、レンタル先で存分に実力を発揮したJリーガーをピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照。スタッツは『jleague.co』を参照。
DF:住吉ジェラニレショーン(すみよし・ジェラニレショーン) 生年月日:1997年10月5日 保有元クラブ:サンフレッチェ広島 レンタル先クラブ:清水エスパルス(レンタル期間:2024年2月~2025年1月) 2024リーグ戦成績:31試合4得点1アシスト 住吉ジェラニレショーンは、2020年に水戸ホーリーホックでプロとしてのキャリアを始め、2021シーズン途中にサンフレッチェ広島に加入した。しかし、J1の強豪でポジションをつかむには至らず、2024シーズンに期限付き移籍で清水エスパルスに加入した。 清水ですぐに信頼を勝ち取った住吉は、圧倒的なフィジカルの強さを武器に、相手の攻撃をはね返し続けた。抜群のスピードを活かしたカバーリング能力も魅力で、チーム全体の守備でも存在感を発揮。特にFC東京から期限付き移籍で加入した蓮川壮大とのコンビは、鉄壁の安定感を誇り、J2優勝の原動力となった。 住吉は攻撃面でも勝負強さを見せた。第9節ヴァンフォーレ甲府戦では、終了間際に決勝点を挙げ、チームを勝利に導いた。さらに、J1昇格が懸かった第36節の栃木SC戦ではセットプレーからゴールを奪い、チームの3年ぶりのJ1復帰を決定づけた。 住吉は広島から期限付き移籍が発表された際、「自分の強みをもっともっと広島の勝利に還元したいと思い、今回このような決断をしました。一回りも二回りも『強く』なってきます」とクラブ公式サイトにコメントを残して旅立った。 ただ、清水のファンは2025シーズンもこのファイターとともに戦えることを願っていることだろう。
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