真冬に「ノー暖房」生活は可能!?暖房に頼りすぎない光熱費節約術【節約のプロが解説】
暖房効率を上げるポイントは「窓対策」
暖房器具を使う場合は暖房効率を上げ、少ないエネルギーでしっかり温めるのが節約のセオリーです。それには、窓対策がポイントになります。 窓は外の冷気が入り込み、室内の暖気が出ていってしまう場所。暖房をつけている時はカーテンをしっかり閉めて、空気の出入りをシャットアウトすることが大切です。 カーテンが薄手の場合は、厚手のしっかりしたカーテンに掛け替えることをおすすめします。買い替えは出費になりますが、その分、冷暖房効率が上がるので、長い目でみるとお得です。 「遮光(しゃこう)カーテン」は、普通の生地に比べて厚めの生地が多く、光と同時に熱も遮断する効果が高めなのでおすすめ。遮光の度合い別に1~3級のレベルがあり、2級以上のものを選ぶと良いでしょう。 また、カーテンの丈が足りないと暖気が逃げる原因に。丈が十分にあるカーテンに替えるか、すき間をクッションや丸めたバスタオルで塞ぐなどして対策しましょう。
湿度をアップすることで体感温度を上げる
加湿しながら暖房をかけると、体感温度が高くなるため、低い設定温度でも快適に過ごせます。加湿器を使わなくても、洗濯物を室内干しにする、リビングで鍋ものを囲むなどで部屋を加湿することができます。 ちなみにわが家では、入浴後に浴室のドアを開け、部屋に湿気が回るようにしています。 ただし、過剰な湿気は結露の原因になります。冬場のおすすめ湿度は40~60%ですので適宜調整しましょう。
家族でウォームシェアするのも忘れずに
ウォームシェアとは、家族それぞれが自分の部屋で暖房を使うのではなく、1つの部屋に集まるなどして消費電力を抑えること。地球温暖化防止につなげる取り組みとして、環境省が推進しているアクションです。 この冬はできるだけリビングなどで家族いっしょに過ごし、照明やテレビなど、使用する家電製品を少なくしましょう。部屋のドアはしっかり閉め、間仕切りを使って空気の流れを区切るようにするのも良いでしょう。 教えてくれたのは… 丸山晴美さん 22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)、「お金を活かす ハッピーエンディングノート」(東京新聞)「節約家計ノート2024」(東京新聞)steady.特別編集「知識ゼロでもまるっとわかるお金の基本」(宝島社)など多数。 取材・文/かきの木のりみ 構成/サンキュ!編集部
サンキュ!編集部