大阪府の「お米クーポン」3億円分使われず 今月末期限、子育て世帯対象に配布
大阪府が子育て世帯の食費支援を目的に配布している電子クーポン「お米PAYおおさか」(お米クーポン)をめぐり、今月末が有効期限にもかかわらず、22日時点で約1割に相当する約3億円分が未使用であることが27日、府への取材で分かった。期限まであと数日。府の担当者は11月末までにクーポンを使い切るよう呼びかけている。 【画像】子育て世帯を対象にした食費支援事業の特設サイト画面 府によると、国の物価高騰に伴う臨時交付金を活用した食費支援事業で、事業費は75億円。あらかじめ申し込んだ府内在住の妊婦か平成18年4月2日以降に生まれた子供約113万9千人が対象。スマートフォンを使ってスーパーなどでコメを購入できるお米クーポン(子供1人あたり5千円相当分)か、5千円相当の食料品を受け取ることができる。 お米クーポンの有効期限は当初、10月末だったが、コメの品薄などを受け、11月末に延長していた。今月22日時点で、全体の約1割に相当する約3億円分が使われていないという。 残額がコメの値段を下回る場合でも、現金などで不足分を補えば使い切ることができる。 府の担当者は「(夏以降の)在庫不足で上がったコメの店頭価格は高止まりしている。ぜひクーポンを使い切ってほしい」と話していた。 問い合わせは「府子ども食費支援事業コールセンター」(0120・479・208、平日午前9時~午後6時)。