なんだこれ?年金15万円・83歳母が逝去、遺品整理で訪れた実家に「まさかの隠し扉」、そっと開けた子どもたちが目撃した「仰天の事実」
生まれ育った実家で見つけた怪しい扉
先日、83歳になる母を亡くしたという山本律子さん(仮名・54歳)。1年ほど前から老人ホームに入所していたといいます。母は月15万円の年金をもらっていましたが、きちんとその範囲で賄える施設を自ら見つけて入居。昔から母は几帳面、かつしっかりとした人で、この日、遺品整理のために3歳上の長男、2歳上の次男とともに訪れた実家も、ホームに入居した日のまま整然と整理されたままだったといいます。 律子さん。万が一のときに困らないようにと、母には預金通帳など、大切なものがしまってある場所を聞いていました。 ――仏壇の2番目の引き出しって言っていたけど…… 母が話していた通りのところに預金通帳が2冊。そして別のところに印鑑が入っていました。「遺産はこれだけかな……」と思っていたとき、長男から「あれっ?」という声。兄のところに駆けつけると、母が普段使っていた収納ダンスから預金通帳を発見したのだとか。 ――冬物のセーターにくるんであった 母より先に亡くなった父は少々浪費癖があり、その対策として「こっそりへそくりしているの」と母がいっていたことを思い出しました。最新の記帳をみてみると、10年前のモノ。もしかしたら、へそくりをしていたことをすっかり忘れていたかもしれません。 「へそくり、ほかにもあるかもしれない」と、結局、実家のなかを大捜索することに。すると今度は次男が「あれっ?」と声をあげます。かけつけると、母の寝室の押入れに頭を突っ込んで「こんなところに扉なんてあった?」と次男。確かに、そこには小さな子どもが通れるくらいの扉がありました。 ――えっ、なにそれ、隠し扉!? ――なんか、こわっ 次男が意を決して開けると、そこはちょっとした物置のようなスペース。3人とも実家を出るまでの20年ほどをこの家で過ごしましたが、この存在は初めて知ったといいます。さらに次男が見つけたのはひとつの紙袋。そこにはさらにビニールに包まれた何かが……そこにあったのは、お札らしきもの。 ――聖徳太子? それは最近、渋沢栄一に変わった1万円札の2代前のもので、数えてみると50万円ほど。 ――お父さん対策のために、頑張ったのね、お母さん。 家の中のさまざまなところに隠したへそくり。なかには隠したっきり忘れてしまったものもあったよう。ちなみに1986年1月4日に発行停止になった聖徳太子が描かれた1万札は、2024年9月12日時点でも使用可能だとか。 律子さんの場合、遺産分割の話をする前のことでしたが、仮に遺産分割後に新たな遺産が見つかった場合、原則として新たな遺産に対してのみ、遺産分割協議を行います。また新たに見つかった遺産が、借金という場合も。遺産分割協議が成立したあとだと、相続放棄や限定承認はできません。ただ専門知識が必要なところ。まずは専門家に相談するのが得策です。 [参考資料] 株式会社ルリアン『相続に関する全国調査2024』 法テラス『遺言書には、どのような種類がありますか。』
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