高校野球「弱小県」の名を返上せよ…夏の甲子園9大会連続初戦敗退の鳥取県が選手強化に本腰、元プロ招き「小さな県でもキラリと光る力を」
川口さんは「プロのノウハウを学び、甲子園で活躍を」と期待し、田中将・県スポーツ課長は「今夏の甲子園で8強入りした島根・大社高のように、小さな県でもキラリと光る力を発揮してほしい。県が活気づくきっかけとなれば」と願う。
秋田は強化プロジェクトを始め金足農が準優勝、佐賀も県が支援
近年、行政による高校野球強化で成果を上げたのは秋田県だ。夏の甲子園13年連続初戦敗退が2010年の県議会で取り上げられ、知事が「勝つための戦略を練る」と答弁。翌年から県教委と県高野連が「強化プロジェクト」を始めた。
甲子園優勝経験がある元監督やスポーツ科学の専門家による講習会を開き、投球、打撃動作の測定を通じた技術指導も実施。18年夏の 金足農準優勝につなげた。
佐賀県では現在、県出身の社会人野球選手を招いた指導や、県外強豪校の視察成果の共有などを県が支援している。