小中学生にもスマホ急拡大、高校生は「ネット依存」自覚 長野県教委が調査
小中学生にスマホが急拡大、でもネットを学習で使うのは30分未満――。長野県教育委員会がこのほどまとめた県内の小中高校生を対象にした「インターネットについてのアンケート」でこんな結果が出ました。高校生の3分の1は「自分にネット依存の傾向がある」と考え、小中高校生全般に「ネット利用の時間が長い」との自覚があることも判明。県教委はネット利用の実態をつかんだ上で、指導や啓発に生かしたいとしています。 【写真】「ポケモンGO」ブーム 、子どもの「スマホ禁止宣言」を出した町は今
ゲームや音楽・動画の視聴が大半
ネット環境の変化が目まぐるしいため、調査は2012年度以降、毎年実施。今回は今年7月から8月にかけて小中高校各10数校合わせて41校の児童生徒4059人(小学校は4~6年生)と保護者3196人を対象に調べ、児童生徒の有効回答率は96.4%、保護者は同76.5%でした。 調査によると、学校の授業以外でネットを利用しているのは小学生の83%、中学生の91%、高校生の97%(小数点以下省略)とほとんどを占めます。 携帯電話、スマートフォン、メディアプレイヤー、ゲーム機、パソコンなどのネット機器のうち、スマートフォンを使っているのは男女合わせて小学生が40%(前年度28%)、中学生44%(同27%)、高校生93%(同90%)と、小中学生で急速に使用が拡大していることが分かりました。 高校生のうち44%が中学校入学までにスマホなどのネット機器を使い始めており、10人に1人は小学2年生までに何らかの機器に接しています。機器の使用場所は児童生徒とも97%以上が「自宅」です。 利用しているネットの機能は全般にオンラインゲームや音楽・動画の視聴が大半。高校生になるとコミュニティサイトの利用が増えます。 インターネットの使用時間は、高校生で「平日1日に3時間以上」が42%を占め、このうち「4時間以上」は25%と4人に1人でした。平日の使用時間のうち「学習」に使っているのは小中高校生とも30分未満が最多でした。