小中学生にもスマホ急拡大、高校生は「ネット依存」自覚 長野県教委が調査
14%が「出会い系サイトなど利用」
高校生のネット使用では「自転車の運転中に使用」(男子21%)や「アダルトサイトや出会い系サイトを利用した」(同14%)などが目立つ一方、女子の21%が「自分の個人情報をネットにのせた」とし、男子の9%よりかなり多いのが特徴です。いずれも保護者が認識している実態より多くなっています。 ネット上だけの知り合いと「会ってもいいと思う」、または「会ったことがある」と回答した割合は小学生1.5%、中学生4.3%、高校生10.8%と年齢が進むほど高くなる傾向を示しました。 学校以外でネットを使っていると回答した小中高校生のうち「使用する時間が長い」と答えたのは小学生36%、中学生49%、高校生65%で、多くの子どもたちが使い方に問題があることを認識しています。保護者もほぼ同様の回答でした。 「自分にネット依存の傾向がある」という回答は、高校生の31%を占め、小学生の5%、中学生の12%に比べ目立っています。
保護者の認識と実態とのギャップ
こうしたことから県教委は、早くから子どもたちがネット機器に接していることなどを踏まえた「情報モラル教育」の推進が課題としています。また、子どもたちの使用実態と保護者の認識に差がある部分については、保護者への啓発に取り組んだり、子どもたちが長時間使用などについて自ら改善に取り組む方向づけなどが必要だとしています。 また、ネットでいじめなどのいやな思いをしたときの「子どもたちが安心して相談できる体制づくり」の推進が課題になるとしています。
----------------------------------- ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説