「ヒマラヤ-変わりゆく景観」写真展、過去と現在の“ヒマラヤ”を写真で比較/愛知
ヒマラヤの自然と、そこに住む住民の暮らしの変化するあり様を紹介する「ヒマラヤ-変わりゆく景観」写真展が、ここ愛知でも行われる。同企画は、エベレストベースキャンプの初開催を皮切りに、ヨーロッパの数都市やカトマンズなどで実施。国内では東京、横浜をはじめ10か所で開催実績があり、今回の中部国際空港 セントレア(常滑市)の開催により、中部地区初上陸となった。 地球上で最も標高の高い地域で、「世界の屋根」と呼ばれるヒマラヤ山脈。同展では、ヒマラヤ山脈が現在も進行形で受けている地球規模の変動、中でも気候変動の重大さを写真により訴求する。
主な展示は、1950~1970年代と2007年前後の同じ場所や同じ人物を比較した写真。ヒマラヤの自然や人々の暮らしぶりを理解するだけではなく、近年では一層極端になりつつある気候の変化を視覚的に体感できる内容だ。例えば、ヒマラヤ氷河の様子。1950年代に撮影したヒマラヤの写真と共に、2007年に山岳家写真家のアルトン・バイヤーズが同じ場所で撮った写真を展示。わずか半世紀の間に氷河が後退し、いくつもの氷河湖が出現した変化の速度がわかる。他にも、カトマンズの人々の暮らしや、道路と電力の普及により変化した地域社会の様子を収めた、貴重な写真が観賞できる。 期間は8月23~31日、1階センターピアガーデン セントレアギャラリーにて。