今年の「主役」は小松大谷!夏甲子園で大阪桐蔭を撃破して、国民スポーツ大会で準V【2024石川県の高校野球】
2024年も、残りあと1カ月を切った。今年の高校野球界を各都道府県別に振り返り、1年間の球児の熱い戦いを思い出してみたい。 2024年石川県大会の結果 23年秋の明治神宮大会で32年ぶりに優勝した星稜が、この年の「主役」候補としてスタートした。優勝候補の一角として評価されたセンバツでは、準決勝で優勝した健大高崎(群馬)との接戦の末に敗戦。全国制覇はできなかったが、4強まで駒を進めた。春の石川県も制すると北信越大会でも4強入り。夏も当然、大本命として挑んだが、決勝で涙をのんだ。 星稜の春夏連続甲子園にストップをかけたのは小松大谷だった。春準決勝で星稜に延長10回タイブレークの末に、1点差負けを喫し、リベンジに燃えていた小松大谷ナインは、夏決勝で5対0と快勝。大きな牙城を崩し、3年ぶり3度目の夏甲子園を手にした。 大きな自信をつけた小松大谷ナインは、甲子園初戦で明豊(大分)に逆転勝ちし、甲子園初勝利をつかむと、2回戦では大阪桐蔭(大阪)を3対0で破った。西川 大智投手(3年)が5安打完封劇。春夏甲子園通算9回優勝の「王者」に快勝する大金星を挙げた。その後、3回戦で敗れたが、佐賀で行われた国民スポーツ大会(旧国体)では準優勝した。この年の石川の「主役」は星稜ではなく、小松大谷だった。 新チームとなった秋は、金沢が7年ぶりに優勝した。準優勝したのは小松工で、北信越大会では4強まで勝ち進んだ。そして、石川県3位決定戦で小松大谷を下した日本航空石川が、北信越大会で準優勝。来年のセンバツ切符に大きく前進している。元星稜監督の山下氏が、「野球指導アドバイザー」として就任した門前が、夏秋に8強まで進んでいる。「星稜の独走は許さない」。そんな強豪たちの奮闘は、来年もみられそうだ。