【MotoGP】マルティン「マルケスが前で転んだおかげでクラッシュを回避できた」2位確保でタイGPに満足
MotoGPのポイントリーダーであるホルヘ・マルティン(プラマック)は、タイGP決勝で2位を確保。レースを振り返り、マルク・マルケス(グレシーニ)の転倒によって、結果的に助かったと語った。 【動画】日本のライジング・スター! Moto2王者に輝いた小椋藍、チャンピオンパフォーマンスは『将棋』! マルティンはタイGP決勝で序盤はトップを争ったものの、その後はフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)とマルケスのトップ2に少し離されてしまうレース展開となった。 ウエットコンディションの中コースアウトを喫する場面などもありつつ、マルティンはなんとか3番手を維持していたが、マルケスが中盤に転倒したことで、2位を確保することができた。 マルティンはレースを振り返ると、マルケスがターン8で転倒する姿を見ていなければ、自分も転倒してしまっていたはずだと語った。 「スタートはとても良かったんだけど、走り出すとすぐにウォームアップと同じような感覚がないことに気がついたんだ。加速でかなり苦戦して、リヤが滑ってしまっていた」 マルティンはそう語る。 「バンクさせているとき、路面にトラクションを伝えるのに苦労していた。朝は完璧だったのにかなり滑ってしまっていたんだ。リズムを掴もうとしたけれど、ターン3ではブレーキングが遅れてコースアウトもしてしまった。その時は昨日(スプリントレース)のペドロ・アコスタ(GASGAS)の転倒を思い出して、バイクを真っ直ぐにしてコースアウトした。ポジションを維持することも可能だったかもしれないけど、リスクがデカすぎた」 「マルクが転倒した時には、僕も同じようにフロントを失っていたけど、なんとか踏ん張ることができた」 「彼が僕の前でフロントを失っていたとき、僕も同じようなスピードだったから、そうなってしまうと思ったけど、彼が転んだのを見て、(状況を)予想して踏ん張ることができたんだ」 「マルクが前にいなければ、僕は転倒していたかもしれない。彼には申し訳ないけど、おかげで少し助かった」 その後、マルティンは2位確保に努めるレースを展開。後方のKTM勢に対してもギャップをコントロールしていたという。 「そこからは、力強い走りをしていたジャック(ミラー/KTM)とペドロに対してのリードをコントロールしていた」 「僕はアグレッシブだったし、ペッコ(バニャイヤ)の前でフィニッシュしたかった。でも今回のミスがなかったとしても、今日はペッコのほうが強かったから、2位だっただろうね。今日は2位フィニッシュすることができて満足しているよ」 なおタイGPの結果、マルティンのタイトル争いのリードが17点に減少。残り2戦でバニャイヤに対して優位な立場は変わっていないが、まだまだどうなるか分からない差となっている。
Léna Buffa