今季の復活に期待大の錦織!コーチのヨハンソン氏が明かす好調の秘訣は「継続的な向上心」<SMASH>
男子テニスの錦織圭(世界ランク106位)のコーチを務めるトーマス・ヨハンソン氏が、ATP(男子プロテニス協会)公式サイトにコメントを寄せ、開幕戦で素晴らしいプレーを見せた錦織について語っている。 【動画】香港OP決勝で錦織得意のバックハンドストレートがさく裂! 元世界ランク7位で、2002年には全豪オープンシングルスを制したヨハンソン氏は、昨年2月から錦織陣営に加入。昨年末には「HPPオープン」(フィンランド・ヘルシンキ/室内ハードコート/CH125)にて、錦織を1年5カ月ぶりのチャレンジャー優勝に導いた。 そして今シーズンの開幕戦となった「中国銀行・香港テニス・オープン」(2024年12月30日~25年1月5日/中国・香港/ハードコート/ATP250)では、デニス・シャポバロフ(カナダ/世界ランク56位)やカレン・ハチャノフ(ロシア/同19位)、キャメロン・ノーリー(イギリス/同49位)といった元トップ10の選手たちを次々に撃破。 日本時間5日夕方から行なわれた決勝では、世界67位のアレクサンドル・ミュラー(フランス)にフルセットで敗れたものの、長らく続いた不調からのカムバックを印象付けた錦織。ヨハンソン氏によると、彼の好調の秘訣はテニスに対する姿勢にあるという。 「彼は元世界ランク4位で、四大大会シングルスで決勝に進んだこともある。そしてアジア人史上最高の選手であり、このスポーツ史上最高の選手の1人だ。それにもかかわらず僕らの声にとても熱心に耳を傾けてくれる。非常にプロフェッショナルで、常に向上心を持ち続けているんだ」 また、次々に台頭してくる若手選手たちの存在も大きく影響しているようだ。ヨハンソン氏は「私がケイについて気に入っているところは、若い選手とプレーして、彼らがどのようにプレーし、どのように動き、どのような考えでラリーを組み立てているのかをよく観察しているところだ」と、錦織が若手選手から様々なヒントを得ていることを明かしている。 6年ぶりのツアー優勝こそ叶わなかったが、素晴らしいシーズンの滑り出しを見せた錦織。ヨハンソン氏によると彼を指導する上での今シーズンの目標は「充実した1年を過ごしてもらうこと」だという。 「つまりプレーしたいトーナメントに出場して、ケガに悩まされることのないようにすることだ。ケイがどれだけ良いプレーをできるのかは私も選手たちもみんなが知っている。でも一貫性も必要だ。1週間だけ良いプレーをするのではなく、10試合くらいは続けて維持しないとランキングは上がらない」 錦織はこの後、2021年以来の参戦となるシーズン最初の四大大会「全豪オープン」(1月12日~26日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート)に出場を予定している。 構成●スマッシュ編集部