便秘&軟便と食生活の関係が明らかに!食事法別・便の傾向を米専門家が解説
私たちの身体は、食べた物が出る物に影響するようにできている。当たり前だけど、食べるものを変えると便通にも大きな変化が出るということ。たとえば、ヴィーガンを始めたり、Whole 30ダイエットを始めたり、ケトジェニックダイエットを試せば当然「出る物」、つまり便にも影響する。 【写真】便秘になったら避けて!腸の動きを鈍らせる7つの食品 「便はほとんどが水分」と語るのは、ニューヨークのトゥーロー・カレッジ・オブ・メディシンの助教授、ニケット・ソンパル博士。「水分以外は繊維、バクテリア、粘液と細胞。食べ物が便に影響するというのは、実はこの繊維の話です」と説明する。 では、食生活が変わると便にどんな影響が出るのだろうか? そこで、8種類の食事法やダイエット法と、それによってどんな変化があるのかをアメリカ版ウィメンズヘルスが調べてみた。
ベジタリアン
「肉を食べなくなるということは、規則正しい排便につながる」とソンパル博士。ベジタリアンの人は肉食の人に比べて排便のリズムが整っている人が多いそう。これは、フルーツと野菜がメインの食事は繊維を多く含むため。「植物をたくさん食べるような人は腸が規則的に、より大きく動く。言うならば、よりやわらかい便のイメージ」だそう。
ヴィーガン
ベジタリアンの人と同様にヴィーガンの人の場合もよりやわらかく、定期的な便が出るそう。さらに肉だけでなく、乳製品をカットすることで、トイレタイムもさらにスムーズになるかもしれない。「乳製品をやめると、腸の動きがより活性化され、お腹にガスもたまりにくくなる」とソンパル博士。これは、特にラクトースの分解が難しい人の場合に変化が見られる。
ケトジェニックダイエット
ケトジェニックダイエット、つまりタンパク質と脂質を主に食べて、炭水化物を一日40g以下にするというダイエットは賛否両論。このダイエットは糖質を制限することでケトン体を作り、炭水化物の替わりに脂肪を燃やすように身体をだますことはできる。ただ、トイレタイムはだいぶ乱されるかもしれない。「このダイエットでは下痢になるか、便秘になる」とソンパル博士。「下痢になってしまうのは、お腹の中で膨らむ繊維などをあまり摂らなくなるから」。そのため水っぽい便になることが多く、頻度は少なくなるそう。