中3の娘に「月のお小遣い3000円じゃ全然足りないよ」と言われました。わが家の小遣いは少ないのでしょうか…?
子どもへのお小遣いの渡し方や金額に悩んだ経験はありませんか。今回紹介するのは、中学3年生の娘に「月のお小遣いが3000円では足りない」と言われた人の相談です。 他の家庭のお小遣い額を知る機会は少ないでしょう。果たして中学3年生のお小遣いの平均額はいくらくらいなのでしょうか。 中学生のお小遣いの使い道についても紹介します。
お小遣いをもらっている中学生の割合
株式会社TesTeeが行った「中学生・高校生のお小遣いに関する調査【2023年版】」によると、お小遣いをもらっている中学生の割合は73.2%、高校生の割合は71.2%です。 少し古いデータになりますが、金融広報中央委員会が2015年に行った調査では、中学生の8割強がお小遣いをもらっていると回答しています。調査によって多少の差はあるものの、複数の調査結果をまとめると中学生の7~8割程度が定期的にお小遣いをもらっていると考えてよいでしょう。 なお、中学生の7~8割はお小遣いをもらうにあたって何の前提条件もないと回答しています。一方で、中学生の1割強は家事を手伝うことを条件にお小遣いをもらっていることが分かりました。
中学生のお小遣い平均額
金融広報中央委員会の調査では、お小遣いの額についても質問しています。調査から判明した中学生のお小遣い平均額は月2536円です。小学校高学年のお小遣い平均額は月1085円であることから、中学進学と同時にお小遣い額が大幅アップしていることが分かります。 なお、高校生のお小遣い平均額は月5114円となっています。もう少し新しいデータも見ていきましょう。株式会社バンダイが2019年に行った調査によると、中学生のお小遣い平均額は月2449円で、金融広報中央委員会の調査とほぼ同じ結果となりました。 学年にもよりますが、これらの調査結果から中学3年生のお小遣いに月3000円は平均的な金額といえるでしょう。
中学生のお小遣いの使い道
平均的な金額のお小遣いを渡しているのにもかかわらず、足りないと言われると使い道が気になる人も多いでしょう。 株式会社バンダイが行った調査によると、中学生のお小遣いの使い道は1位が「お菓子やジュースなどの飲食物」、2位が「文房具」、3位が「マンガ」となっています。4位以降には「外出時の交通費」や「外食費」が含まれており、交通費や外食費をお小遣いから負担させている家庭も一定数あることが分かります。 なお、スマートフォンなどの通信費は上位10位以内にランクインしていませんでした。文部科学省が行った調査によると、中学生のスマートフォン所有率は48.9%です。スマートフォン所有率が半数に迫るなか、お小遣いの使い道トップ10には入っていないことから、通信費は親が負担している家庭が多いことが推測できます。