日本選手権で女子400mハードル4連覇へ、400mで得た手応えをぶつける 立命館大・山本亜美「55秒台を出したい」
「仕上がってきた」と感じられただけで十分
4連覇を目指す2週間後の「本番」に向けて、やり残したことはなさそうだ。「私は気持ちで変わるタイプなんで、前日に走りが悪くても『よし行ける』と思えたら、急に足が軽くなるんです。今回の400mで『仕上がってきたな』と感じられただけで、十分かなって。あとは今、体が張っているんで、全身の疲労をしっかり落として(日本選手権を)迎えられたらと思います」 その先にあるパリオリンピックも、今は現実を受け入れている。400mハードルの自己ベストが56秒06の山本にとって、参加標準記録54秒85の突破は現実的ではない。出場には世界陸連のランキングでターゲットナンバー(40)に入る必要があり、日本選手権はあくまで自己ベスト更新を狙う。「パリに行けても、行けなくても日本選手権でやることは変わらないし、パリがあろうが、なかろうが『55秒台を出したい』というのが自分の目標です。パリに行けたらラッキー、行けへんかったら休んで、日本インカレに向けて頑張ります」 持ち前の軽快な走りだけでなく、最も大事な自信までをも学生個人の場で取り戻し、再び400mハードル国内トップの座を奪いにいく。
井上翔太