【大晦日に読みたい】チャーチルが語る「成功者が実践している」唯一無二のすごい習慣とは?
今年は「新NISA&『オルカン』投資」が話題となった。だが、まだ投資をやったことがない人や、投資を始めても次の一手がわからない人も多いかもしれない。そんな中、世界600万部突破『サイコロジー・オブ・マネー』著者モーガン・ハウセルとゴールドマン・サックスCEOが絶賛する全米ベストセラーが話題となっている。世界的ベストセラー『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』の著者で、「世界最高のビジネススクール教授50人」に選出されたニューヨーク大学スターン経営大学院教授スコット・ギャロウェイの『THE ALGEBRA OF WEALTH 一生「お金」を吸い寄せる 富の方程式』だ。9社を起業した連続起業家でもあり、日本で「GAFA」という言葉を定着させた全米屈指の人気教授が明かす「世界最先端の“お金と人生”の戦略」とは? 本書から抜粋・編集してお届けする(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)。 ● チャーチルが語った「成功」の法則 私の人生には多くの失敗があった。 それを乗り越えたからこそ、それなりにうまくいったのだと思う。 従来、成功の基盤は教育やリスクテイク、人脈などと考えられてきた。 だが最も重要なのは、ウィンストン・チャーチルの言葉にあるように、 「熱意を失わずに、失敗を乗り越える意欲」なのだ。 失敗(と成功)を大局的に見れば、チャーチルのアドバイスには含蓄がある。 多くの人は運を過小評価する傾向があり、今この瞬間の重要性を過大評価している。 若い頃は特にそうだ。現在の感情的な状態が将来も続くと思っている。 だが、実際には必然的に基準値に戻っていく。 喜びを楽しむと同時に、痛みを感じられる強い人格を築こう。 「人生では、嬉しいことも辛いこともすぎ去っていく」という永遠の真実を表すユダヤ経典の名言、「これもまたすぎ去る(This too shall pass)」を心に刻もう。 ● 高齢者が人生で最も後悔すること ある研究によれば、高齢者が人生で最も後悔するのは「心配しすぎたこと」なのだという。 自分を強く責めていたような出来事も、振り返ってみれば大したことではなかったと気づくはずだ。 また前述のように、何かを自力で成し遂げたと思っていることも、振り返ってみると、運の要素が大きかったと気づくはずだ。 この視点を養うには、出来事自体と、自分がその出来事をどう受け止め、反応するかを区別できれば簡単だ。 作家のライアン・ホリデイは著書『苦境(ピンチ)を好機(チャンス)にかえる法則』(パンローリング)の中で、 「人間がいなければ、良いことも悪いことも存在しない。あるのは、出来事に対する認識だけ。出来事そのものと、それが何を意味するのかについて私たちが自らに語る物語だけだ」 と述べている。 出来事が重要でないというわけではない。 しかし、出来事に対する私たちの即時的な認識は、誇張され、反応的で、感情的であることが多い。 あらゆる出来事を大げさに煽る現代のメディアは、これをさらに悪化させている。そのせいで、あなたの目を曇らせないでほしい。 (本稿は『THE ALGEBRA OF WEALTH 一生「お金」を吸い寄せる 富の方程式』の一部を抜粋・編集したものです)
スコット・ギャロウェイ/児島 修