2024年版 見た目も走りも「バツグン」な小型車 本当の意味で “エコ” な欧州Aセグメントの宝石 10選
7. MG 3
長所:驚くほど余裕のある性能。低価格でハイブリッドを実現。快適な乗り心地。 短所:マルチメディアと運転支援機能に改良が必要。視界が悪い。サイズが少し大きい。 お買い得モデルを揃えるMGのボトムエンドを支えているのがMG 3だ。最近改良を受け、手頃な価格でハイブリッド・パワートレインを選べるようになった。 価格は1万8495ポンド(約340万円)からで、シトロエンC3が登場するまではクラス最安価レベルだった。 決して遅いクルマではない。公式な0-100km/h加速は8.0秒とされているが、AUTOCARのテストでは7.1秒を記録した。いずれにしても、ルノー・クリオ(9.0秒)やトヨタ・ヤリス(9.7秒)よりも速い。 速いとはいえ、ドライビングはそれほど楽しいわけではない。ただ、乗り心地は良く、街中の段差はほとんど簡単に吸収してくれる。 全体として、MG 3は魅力的なクルマであり、ハイブリッド車のランニングコストは低く、オールラウンドな快適性とスポーティささえも兼ね備えている。
8. トヨタ・アイゴX
長所:成熟した洗練性、長距離走行での快適性。標準の安全技術。 短所:遅い。ライバル車に比べて高価。 2022年に登場した第3世代のアイゴは、欧州トヨタ最小のモデルとしてクロスオーバーに生まれ変わったが、市場のトレンドを考えれば驚くべきことではない。 高くなった車高と力強いデザインは、昨今では定番のレシピとなっているが、アイゴXはシティカーとして驚くほどの個性を放っている。 シトロエンやプジョーとの共同開発だった先代モデルとは異なり、最新のアイゴXはトヨタの単独開発だ。 内外装のファンキーなデザインは、タフで頼りがいのある印象を与える。ドライビング・ダイナミクスは成熟し、しっかりコントロールされた乗り心地と従順なハンドリングを兼ね備えている。 残念なのは1.0L 3気筒エンジンである。これまでのすべての世代で使用されてきたが、最高出力69psでは重いクロスオーバーの車体を動かすのに苦労してしまう。 インテリアは見た目もよく、頑丈に作られており、装備も充実している。しかし、このリストの上位にあるヒョンデや、フォルクスワーゲン・ポロのような広さはない。また、上級グレードで2万ポンド(約370万円)を超えるという事実も直視しなければならない。 ただ、オプションの格納式ファブリック・サンルーフは素晴らしい特徴の1つだ。晴れた日にはトロエン2CVのような心地よい雰囲気にさせてくれる。