2024年版 見た目も走りも「バツグン」な小型車 本当の意味で “エコ” な欧州Aセグメントの宝石 10選
4. フィアット・パンダ
長所:広々とした後席。力強いエンジン。すっきりとしたハンドリング。 短所:前席のニールームが狭い。高速走行時の乗り心地が不安定。高価格。 パンダは、ほとんどライバルとは性格が異なる。フィアット自身、パンダはシティカーというより「エッセンシャルカー」だと述べており、明るくシンプルな性格を最大の特徴としている。 2011年に発売された第3世代のパンダは、ずいぶん年季が入っているかもしれないが、それでもその魅力は光り輝いている。 装備は乏しく、ドライビング・ポジションも取りづらいが、頑丈で実用的であることに変わりはない。マイルドハイブリッドも用意されるなど、パワートレインは新しい。 パンダで最も魅力的なのは4x4であり、山羊のようにどこへでも行ける走破性と、力強い外観が与えられる。決して安くはないが、アルプスに住むオーナーにとっては間違いない選択だろう。
5. ダチア・サンデロ
長所:印象的なスペック。優れたコストパフォマンス。 短所:のんびりしたエンジン。このリストの他車ほど小さくない。 ダチア・サンデロはBセグメントに分類されるため、正確にはシティカーではないが、このリストのほとんどのクルマより安く買えるという事実を考えると、ここで紹介するのは十分妥当だと思う。 通常のシティカーよりも大柄で、当然ながら室内も広々としているが、低価格には代償が伴う。 インテリアは見た目も質感も明らかに旧式で、ドライビング・ポジションは少しぎこちなく、コーナリングではかなりボディがロールする。しかし、最高出力90psのターボチャージャー付き3気筒エンジンは活発で、燃費も悪くない。 サンデロはまた、LPG(液化天然ガス)エンジンを搭載した数少ないモデルの1つであり、低価格の低排出ガス車を探している人にとってはさらに魅力的だろう。
6. シトロエンC3とe-C3
長所:優れたコストパフォマンス。快適な乗り心地。充実装備。 短所:平凡なスタイリング。運転の楽しみが少ない。 新型シトロエンC3は、快適性を重視し、ブランドの新しいデザイン言語を取り入れた先代とは大きく異なる次世代車だ。 ガソリン車とEVが用意され、価格は1万5000ポンド(約280万円)前後から。 ガソリンエンジンは最高出力99psの1.2Lターボで、5速マニュアル・トランスミッションが用意されている。同じ出力の3気筒マイルドハイブリッドも選択可能で、6速デュアルクラッチ、48Vバッテリー、28psの電気モーターが組み合わされる。 欧州で試乗したところ、その快適性の高さが明らかになった。乗り心地の良さはクラス最高レベルである。 容量310Lの実用的なトランクに加え、充実した装備も魅力的だ。手頃な価格の素晴らしいシティカーとなっている。