準優11Rをきっちり逃げ切った西村拓也

＜27日・福岡ボート・5日目＞ 　きっちり決めた。準優11Rで絶好枠に陣取った西村拓也（37）＝大阪＝は、きっちりトップタイのSを決めてイン逃げで快勝。「コンマ21じゃ遅いですけどね」と苦笑いだったが、さすがSGレーサーという完勝劇で最終決戦に駒を進めた。 　機力は上位に見劣るとはいえ、「シリンダーとピストンを換えてから、普通は十分にあると言える」と低調だった序盤を思えば見違える仕上がり。「せっかく優出したので最後まで色々やる」。今度はキャブ調整を示唆しており、最後の力をひねり出すべく最善を尽くすつもりだ。 　前期（昨年11月～今年4月）は勝率6.27とA1はキープしたものの西村の実力とはかけ離れた数字。「GⅠのあっせんが多くて、そこでもまれました。3着以上がなかなか取れなくて…」。ただ、転んでもただでは起きないつもり。この苦しみを今後への戒めにしている。「実力をもっと付けろということ。このままで終わるつもりはないし、GⅠでも勝てるように今期はレベルアップしたい」 　だからこそ、今節のような一般戦が重要だと考えている。「こういうところでしっかり稼ぎたい。しかも、こんな機力で勝ってこそ自信になるし、出ていないからと諦めずに優勝を狙っていきたい」。優勝戦は荒れ水面の予報で機力差は縮まるだけに、2コースから特別戦で培った技量をこれでもかと披露する。（森　大輔）