マレーシアのマハティール首相が会見(全文3完)日本はルックウエストを
朝鮮半島と日本との間の仲介役をお願いしたい
NHK:マハティール先生ありがとうございます。【ワタナベハルカ 00:54:15】と申しまして、NHK【ダブリューワークショップ 00:54:17】の者でありますけれども、30年以上、首相のパーソナルウォッチャーを務めておりますけど、本当にお元気そうで。先ほどご質問がありましたけど、私から3つ目の質問させてください。日本政府は韓国との問題をずっと抱えておりますけれども、仲介役をお願いしてもよろしいでしょうか。南北朝鮮、朝鮮半島と日本との間の仲介役をお願いしたいと思います。あまりに長きにわたった問題だと思います。 マハティール:これは日本の皆さんにルックウエストしていただきたいと思います。欧米を見ていただきますと、2つの大国、つまりフランスとドイツは友好的な関係であったためしがありませんで、ずっと対立してきました。南、オルレアンが、フランスが支配、次はドイツというふうにずっとアルザス・ロレーヌが2つの国の間にはざまにありまして、お互いに対して残虐な行為も行われてきましたが、今は友好的な関係を構築しております。 過去にいつまでも依存するわけにはいきません。現在を見据える必要があって、そしてあすに目を向けなければ。次の世代のために必要であります。なので過去は忘れたほうがいいと思っております。十分な謝罪が繰り返されたと思っておりますので、70年以上前のことは忘れましょう。悪いことでした。それについて誰も否定しません。しかし戦争というのはそういうものです。なので、今となってはルックウエストしていただき、フランスとドイツの間の関係、そしてイギリスの歴史を見ていただいて、友好国、友好関係をこれら3つの国が結べるのであれば、日本と中国と韓国、日中韓も同じ心構えが持てるはずです。 謝罪はもう十分なされたので、関係を強化して東アジアの関係を目指すべきでしょう。アジアは今後、影響力を間違いなく世界においてもたらします。行使します。ありがとうございました。 司会:以上で会見を終わりたいと思います。私から最後に、首相に1年間の名誉会員証をお渡しすることであります。本協会の名誉会員になっていただきます。そして皆さま方、どうかお席にそのまま残ってください。マハティール首相が退席される間、どうかお席にそのままお残りください。ありがとうございました。 (完)【書き起こし】マレーシアのマハティール首相が会見