マレーシアのマハティール首相が会見(全文3完)日本はルックウエストを
マレーシアはライセンスを更新するのか
ロイター:フォローの質問があります。 司会:そちらの女性の方、どうぞ。 ロイター:ロイター社のリーズです。ちょっと今のライナスに関する答えですけど、継続していいとおっしゃいましたけども、マレーシアはライセンスを更新するんでしょうか。 マハティール:まだライセンスがあります。まだ期限は迎えていません。ただ、もし期限を迎える時期が来たならば、私たちは更新せざるをえないというふうに思っております。
日本について意見をお願いしたい
田中:フィクションライターの田中康夫です。長野県知事も務めまして、衆院の議員でもありました。かつてルックイーストというスローガンを用いられておりました。日本から学べというのがモットーだったと思いますが、日本は高齢化社会となってしまいました。高齢化の問題だけではなくて、日本は現状に満足してしまっておりますので、ルックイーストの哲学とはまったく反対ということですね。どちらかというとアメリカに対していつもルックしていて、アメリカに常に追従しているというのが現状であります。 日本はアジアのファミリーの一員ではありますけどれも、現状については何か、日本についてご意見ありましたらお願いいたします。 マハティール:どの国にも何かほかの国に対して教えられることがあると思います。もちろん発展の過程はさまざまでありますが、62年に、はるか昔に61年ですか、日本に来日しましたところ、日本人は勤勉で、国の再建に意欲的で、非常に一生懸命でしたので、そのような心構え、価値感を災害対策・復旧に適応できたらどんな国にも参考になると思っておりました。なのでご自身の皆さんの能力に自信を失わないでください。学びたいと思います。 投資を誘致するだけでなくて、日本の恥の概念ですとか、それから倫理観、何かつまり失敗したら、かつてだったら腹切りをされたでしょうけど、今は腹切りはされなくても高層ビルから身を投げてしまう方もいらっしゃると思いますが、恥の概念というのが日本の最高品質の製品をつくる原動力だと思うんですね。製品について恥に思いたくないという心構え、気持ちはほかの国にとって気付きになると思います。 マレーシアは依然としてルックイーストであります。日本のみならず、今は韓国ですとか台湾、中国、その他諸国を見ております。と同時に欧米も見失わない。欧米から学ぶこともたくさんありますが、同時にイーストから学ぶこともありますので、そして実際そういうルックイーストから恩恵をたくさん得たと思っております。 司会:あと1問どうぞ。