マレーシアのマハティール首相が会見(全文3完)日本はルックウエストを
イランに対する米国の敵対心をどう思うか
ピッツバーグ大学:ピッツバーグ大学の【ノース 00:50:58】と申します。今現在、さまざまな攻撃的な発言、根拠のない発言をこのトランプ政権内、イランに対して聞かれます。このようなイランに対する敵対心、どのように思ってらっしゃいますか。そしてイランに対する戦争についてどのように考えてらっしゃいますか。 マハティール:基本的に意見の違い、態度の違いが戦争をするとの脅しにつながってはならないと思っています。決していいことではないと思います。イランは武器を持ってると言いますけど、イスラエルもそうです。イスラエルは核保有国です。イランは核を保有しないということで合意をしています。ですので合意当事者はそれを尊重すべきだと思います。イランはやめると言いました。やめました。にもかかわらず、それでも不十分だと言ってます。それ以上のことをやれと言われてどこまでいけばいいのか分かりませんが、このような態度、脅すというこのやり方。これは非常に原始的なやり方だと思います。 例えば私たちの社会、私があなたが気に入らなかったら殴っていいんですか。これが問題解決につながるんでしょうか。私たちの社会、そんなことをしてしまったならばカオスになってしまいます。そしていわゆる世界、国際社会においてもそのような脅しがあってはなりません。ないしは戦艦を送り込むなどといったことをしてはなりません。そうではなく、交渉します。話し合います。イランは決して戦争を望んでいるとは思いません。イランはほかのアラブ諸国に対して裏切っていると。ただ、今現在、7万人がマレーシアにいます。難民であります。しかし彼らは好んでマレーシアに来てます。 私たちはイスラム教徒です。彼らに対してなんの問題も持ってません。一緒にきちんと共存できてます。ですのでお互い移住権は尊重してます、スンニ、シーアの違いはあれ。ですのでお互いを理解することが大事だと思ってます。私たちは大人です。そしてお互い、自分たちの能力を使ってきちんと議論を通じて解決できる能力があります。国連がそもそもつくられたのはそういったためであります。国連をつくったのは、今現在、国連を無視している人たちであります。 これが今、世の中で起きてることです。今世界に問題があるとするならば、それは今でも幾つかの国々、人々に対し軍事力で脅しを掛けたいと思ってるところがあるからです。それはもう時代遅れです。今、戦争が起きたならば世界が壊れてしまいます。 司会:それでは記者会見を閉会させていただきます。お時間ございますか。あと1問だけお受けできます。どうぞ。