若い人にとって固定電話は「未知の存在」!? 電話の取り次ぎめぐるエピソードに「あるある!」「わかる」の声
ミスが許されなかった“あの時代”…
そんな出来事を経て、M山さんは「今どきは皆スマホアプリで連絡を取り合ってるし、電話も履歴がバッチリ残る。いつものクセで、聞き忘れたって仕方ないよな。自分の電話番号だって、覚えなくてもいいくらいの時代になってるし…」と考えたといいます。 同時に、自分が新入社員だった頃のことを思い出すM山さん。当時20代の新入社員だったM山さんは、とにかく一生懸命。電話の取り次ぎひとつにしても「忘れないうちに、早く伝言しなければ!」の一心で、イノシシのような勢いで先輩社員に突進していきました。
過去に同じミスをしていたM山さん
「折り返し電話お願いします!」と、ハキハキ伝える新人時代のM山さん。当時を振り返り「そこまではよかったんです。しかし、先輩社員の≪どなたですか?≫の言葉に、自分が致命的なミスをおかしてしまったことに気づき、血の気が引きました。」と語られました。 ――相手の名前も電話番号も、聞くのを忘れた―― ウン十年前の古い固定電話は、リダイヤルや着信履歴なんて便利な機能はありませんでした。頭頂部からスーッ…と体が冷たくなっていくのを感じたM山さん。鏡で見てはいないけど、今の自分は絶対に顔が青ざめているに違いない。ターコイズブルー?それとも、ライトシアン…? そんな意味不明なことが頭の中を駆け巡りますが、ミスはミス。正直に報告すると、先輩社員による「どないせえっちゅーねん!!」の叫びがフロアじゅうに響き渡ったといいます…。
人間のミスを技術がカバーしてくれる時代
固定電話の利用率が下がっていく昨今。言わずもがな「履歴も残らない古い固定電話」は、今後ほぼ使われなくなっていくでしょう。 「今は電話も進化してるから、そんなミスも少なくなりますよね。いい時代になったものです。」と語るM山さんの目は、陽光をたたえる湖のように優しげでした。M山さんの場合、電話の取り次ぎで失敗した経験があったからこそ、新人のミスにも優しく対応できたのかもしれませんね。 ◇ ◇ ◆はいどろ漫画 日常の事件や、身近なスカッと話をお届け!【はいどろ漫画】のInstagramで連載漫画を描いてます。 ◇ ◇ 【出典】 ▽総務省 通信利用動向調査
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