1横綱4大関が全員黒星の大波乱 初日に5人以上の横綱、大関総崩れは昭和以降初の屈辱…高田川審判部長「まさか」
◆大相撲 ▽夏場所初日(12日、東京・両国) 初夏の土俵は大波乱の幕開けとなった。霧島(音羽山)、貴景勝(常盤山)、琴桜(佐渡ケ嶽)、豊昇龍(立浪)の4大関が次々と敗れると、負の連鎖は結びの一番まで波及。途中休場明けの横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)まで、新小結・大の里(二所ノ関)に不覚を取った。若元春(荒汐)と阿炎(錣山)の2関脇も敗れ、小結の一角の朝乃山(高砂)は休場のため、役力士での白星発進は大の里ただ一人という結果となった。 初日に出場した5人以上の横綱、大関陣が総崩れするのは、昭和以降初の屈辱となった。なお初日に限らなければ2006年秋場所6日目に1横綱(朝青龍)、5大関(白鵬、千代大海、魁皇、琴欧洲※当時は「琴欧州」、栃東)の6人が総崩れした例がある。予想だにしない展開に高田川審判部長(元関脇・安芸乃島)も「まさか横綱、大関の5人がすべて負けるとは思わなかった」と驚きを隠さなかった。ただ、加えて「挽回してほしい」と上位陣の奮起を願っていた。
報知新聞社