実家に帰省したら、父が孫に「聖徳太子」の1万円札をくれました。「旧札はめずらしいだろうから」とのことですが、今でもお店で使えるのでしょうか…?
子どもと実家に帰省すると、親が孫にお小遣いを渡すこともあるでしょう。今年は新札が発行されたこともあり、人によっては「昔はこんなお金もあったんだよ」と、孫に旧札を渡すこともあるかもしれません。 しかし、「福沢諭吉」の紙幣ならともかく、「聖徳太子」の1万円札は現在でも有効に使えるのでしょうか。本記事では現在も有効に使える紙幣と、店での旧紙幣対応について解説します。 ▼実家の物置で「鳳凰」の描かれた100円玉を発見! 昔のお金は今も使える? 高く売れる場合もあるの?
聖徳太子の1万円札とは
聖徳太子の1万円札は1958年12月1日から1986年1月4日まで発行されていました。聖徳太子を肖像画とする紙幣はこの1万円札以外にも複数あり、1957年10月1日から1986年1月4日まで発行されていた5000円札、1950年1月7日から1965年1月4日まで発行されていた1000円札、1946年2月25日から1956年6月5日まで発行されていた100円札があります。 このように一定の世代以上の人にとっては「紙幣の顔」として聖徳太子は非常にメジャーな存在だったといえるでしょう。
現在有効な紙幣
2024年7月に発行された新紙幣、その1世代前の紙幣のほかに現在有効に使用できる1000円以上の紙幣は次の通りです。 図表1
日本銀行 その他有効な銀行券・貨幣をもとに筆者作成 これらのほかに、現在は硬貨のみがとなっている、500円、100円、50円、10円、5円、1円の各種紙幣でも有効なものもあります。
スーパーやコンビニでも使える?
スーパーやコンビニでは有人のレジであれば使用可能なところもあるでしょう。しかしコンビニ大手のセブン-イレブンでは2024年6月20日以降、お会計セルフレジ・セルフレジ・釣銭機で、昭和59年発行の紙幣が利用できなくなっています。 新紙幣の発行に伴い、新紙幣対応のレジが増える一方、旧紙幣は対応不可となっている機械はほかにもあると考えられます。また有人レジであっても店員が手で紙幣を数えるのではなく、機械で紙幣を読み込むレジの場合は同様に旧紙幣が使えないこともあるので注意しましょう。