「えっ、車内にだるまストーブがあるの!?」東北の冬を楽しめるJR東日本「風っこストーブ号」ってどんな列車? 今から乗れる?
ストーブ列車が東北エリアをあちこち走る
JR東日本は、関東・東北・甲信越と大変広い範囲をカバーしており、同じ季節でも全く違った景色が広がっています。 【画像】だるまストーブでスルメも焼ける!? 冬の東北を楽しめる「風っこストーブ号」を写真で見る(7枚) 関東が冬晴れの中で列車が走っている時でも、東北や甲信越では辺り一面が真っ白な車窓を見ることができるでしょう。 JR東日本では、雪の時期でも楽しめる観光列車として、「風っこストーブ号」を東北地方のあちこちで走らせています。 では、この「風っこストーブ号」はどのような列車なのでしょうか。
風っこストーブ号は、「びゅうコースター風っこ」という車両を使って運行されます。 「びゅうコースター風っこ」はキハ48型と呼ばれる気動車を改造してできたトロッコ列車です。 春や夏の時期には、側面のガラス戸を取り外した状態で運行され、気持ちのよい風を浴びながら、車窓を楽しむことができるトロッコ列車として東北地方を走ります。 また、過去にはJR北海道がこの車両を借りて、北の大地でトロッコ列車を走らせたこともありました。 ところが、冬の時期には、びゅうコースター風っこは春や夏とは一味違う列車になるのです。 まず、外気が入らないように、車両の側面にガラス戸がはめ込まれるようになります。 冬の時期は外はとても寒く、トロッコ列車で風を楽しむような気候ではありません。 さらに、走る場所によっては雪も降っているでしょう。そのため、ガラス戸がない場合には、車内まで吹雪いてしまいます。 加えて、車内ではストーブが焚かれます。このストーブは、石炭を燃やす昔ながらのだるまストーブです。 乗客自身が火の管理をする必要は一切なく、乗務員が火の様子を見ながら石炭をくべてくれます。 このように、びゅうコースター風っこ号は「凍てつく冬の東北」を走るために、春や夏のトロッコ列車の姿とは少し異なった冬専用の装いになります。 だるまストーブで暖まりながら、ガラス越しに銀世界を見ることができるのは冬ならではの楽しみでしょう。